【南阿佐ケ谷】

住宅地と緑が共存する住みやすい街

南阿佐ケ谷

杉並区役所屋上からの眺め

東京メトロ丸ノ内線南阿佐ケ谷駅は、杉並区役所本庁舎の最寄り駅である。そのため駅前には、公益財団法人杉並区スポーツ振興財団や公益社団法人杉並区シルバー人材センターなど公的な団体の事務所が多い。JR中央線阿佐ケ谷駅が徒歩圏内で、阿佐ケ谷駅と京王井の頭線浜田山駅間を結ぶ南北バス「すぎ丸」(けやき路線)の路線でもあり、交通の利便性が高い。

駅北側は飲食店や商店でにぎわうが、南側は静かな住宅街。10分ほど歩くと都立善福寺川緑地があり、自然環境にも恵まれたエリアである。

都立善福寺川緑地

自然豊かな都立善福寺川緑地

桜の名所、都立善福寺川緑地

都立善福寺川緑地は約17万8千㎡、東京ドームの約3.8倍の広さで、都立和田堀公園と川沿いの遊歩道でつながっている。ジョギングや散歩、野鳥観察などが楽しめる、区内屈指の癒やしのスポットだ。一番おすすめしたいのは、約400本の桜が咲き誇る花見シーズン。特に五日市街道と川が交差する尾崎橋からの眺めは圧巻で、美しい風景に足を止める人も少なくない。

善福寺川沿いに続く桜並木

善福寺川沿いに続く桜並木

昔の町名が今も残る

このエリアの青梅街道沿いには、1921(大正10)年から1963(昭和38)年まで新宿駅前から荻窪駅前をつなぐ路面電車(通称、都電杉並線)が運行していた。現在の杉並消防署付近にあった停留所名は「成宗(なりむね)」。これは1969(昭和44)年以前にあった町名で、「西田町」「東田町」と共に再編成され、現在は「成田東」「成田西」という住所に変わっている。だが、かつての町名が「成宗須賀神社」「なりむね児童遊園」「東田中学校」などに今も残り、親しまれている。

成宗須賀神社の万灯神輿巡業

成宗須賀神社の万灯神輿巡業(写真提供:成宗須賀神社)

都電14系統(都電杉並線)

青梅街道を走っていた都電14系統(都電杉並線)(写真提供:杉並区立郷土博物館)

阿佐谷ジャズストリート

区役所も阿佐谷ジャズストリートのステージの一つ(写真提供:阿佐谷ジャズストリート)

好みの店にきっと出会える、充実の商店街

駅北側には、阿佐谷商店街振興組合(阿佐谷パールセンター)や南阿佐谷すずらん商店街振興組合を中心に、にぎやかに店が連なり、買い物や外食する店に事欠くことはない。駅南側はほぼ住宅街だが、少し足を伸ばすと、個性がキラリと光る店が点在している。

青梅街道から阿佐ケ谷駅南口まで続く商店街。阿佐谷の夏の風物詩「阿佐谷七夕まつり」のメイン会場となる。アーケードがあり、雨でも気にせずショッピングが楽しめる。

阿佐谷パールセンターにつながる商店街。商店街のキャラクター「あさすず」や、「猫と共存する街」をPRするなど、話題性に富んでいる。

杉並区内の商店街情報は杉並区商店会連合会サイトへ

宮野乳業

牛乳のおいしさが凝縮された「宮野乳業」のソフトクリーム

ちもと総本店 阿佐谷

「ちもと総本店 阿佐谷」ではかき氷を一年中食べられる

らぁ麺 いしばし

女性ファンも多い「らぁ麺 いしばし」

【豆知識】

豆知識:モダンだった⁉阿佐ヶ谷住宅

「すぎ丸」(けやき路線)には、「阿佐ヶ谷住宅東」「阿佐ヶ谷住宅南」という停留所がある。「阿佐ヶ谷住宅」とは、1958(昭和33)年に住宅都市整備公団により整備された、赤い三角屋根のテラスハウス棟と、3~4階建ての中層住宅棟からなる全350戸の集合住宅の総称。老朽化のため、2013(平成25)年に惜しまれつつ解体されたが、周辺との調和や防災面を考慮した上で再開発され、現在はスタイリッシュなマンション群に変わった。当時も今も、自然豊かな緑地を臨める人気の住宅地である。

DATA

南阿佐ケ谷・年齢別人口

年齢別人口

南阿佐ケ谷・産業の事業所数

産業の事業所数

  • 取材:雪ノ上ケイ子
  • 撮影:雪ノ上ケイ子、TFF、Diego
  • 写真提供:成宗須賀神社、杉並区立郷土博物館、阿佐谷ジャズストリート