ちもと総本店 阿佐谷

食べ進めるのが楽しい「宇治金時」

ちもと総本店は、江戸時代に現在の銀座界隈で創業した和菓子の老舗。戦後、軽井沢に移転し、2016(平成28)年、二店目となるちもと総本店 阿佐谷を阿佐谷パールセンター商店街に開店した。「ちもと」の名前をのれん分けした和菓子店は他にもあるが、直営店は阿佐谷店だけである。
軽井沢が拠点となったことで始めたかき氷は、沢の水を自然の寒さで凍らせて作る天然氷で、ふわりとまろやかな食感。阿佐谷店だけの特別メニュー「宇治金時(上)」(1,100円)、「宇治金時(特上)」(1,320円)は、純粋な抹茶蜜で氷全体が染められ、どこから食べても濃厚。食べ進めると器の底から粒あん、求肥(ぎゅうひ)、白玉や栗などさまざまな和素材が出てきて、飽きさせない工夫と遊び心がある。
「ちもと餅」(1個227円)は、江戸時代から続く看板商品。餅とは思えないほど軽い歯ごたえの独特な食感で、遠方から買い求めに来る人もいる。
また、蕎麦とうどんのメニューもあるため、地元客のランチタイム利用も多い。
軽井沢で経験を積んできた店長は、「避暑地と違い、ここでは人が毎日生活をしている。“いつもの”と注文してくれる常連さんがいると、阿佐谷に根付きだした実感と喜びがある」と話す。阿佐谷七夕まつりのはりぼて作りにも力を入れており、地域との交流を大事にしながら、歴史ある独自の味を守っている。

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のイベント>阿佐谷七夕まつり

DATA

  • 住所:杉並区阿佐谷南1-14-13
  • 電話:03-6454-6042
  • 最寄駅: 南阿佐ケ谷(東京メトロ丸ノ内線)  阿佐ケ谷(JR中央線/総武線) 
  • 営業時間:11:00-19:00
  • 休業:不定休
  • 補足:持ち帰り可能な商品の価格は消費税率8%で表示しています
  • 取材:新谷 早苗(区民ライター講座実習記事)
  • 撮影:新谷 早苗、TFF
  • 掲載日:2019年10月07日
  • 情報更新日:2020年07月07日

精選した原料に黒砂糖の甘みとくるみの香ばしさが加わる「ちもと餅」。1つ1つ竹皮に包まれており、手土産にもおすすめ

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「宇治金時(上)」。 一年中食べられるかき氷はおいしい仕掛けで飽きさせない

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約30席ある店内。すっきりとした余裕のある造りで居心地が良い

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南阿佐ケ谷駅から徒歩約3分。パールセンター商店街に、洗練された趣きを添える

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