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2月 高円寺演芸まつり

2025(令和7)年、氷川神社で行われた寄席(写真提供:高円寺演芸振興協会)

2025(令和7)年、氷川神社で行われた寄席(写真提供:高円寺演芸振興協会)

さまざまな芸人との出会いを楽しめる冬のまつり

高円寺演芸まつりは、2011(平成23)年2月から毎年開催されている。高円寺では、春に「高円寺びっくり大道芸」、夏に「東京高円寺阿波おどり」、秋に「高円寺フェス」があるが、冬の寒いシーズンには何か室内で見られるものをということで始まり、現在では高円寺四大祭りの一つになった。
最大の特徴は、プログラムの多くが商店街の店舗や寺社など本来演芸場ではない場所を会場としているところ。身近で生の芸に触れ、演芸の楽しさを知ることができる。まちぐるみで若手の芸人を応援するイベントでもある。

セレモニーホールも会場の一つとなる(写真提供:高円寺演芸振興協会)

セレモニーホールも会場の一つとなる(写真提供:高円寺演芸振興協会)

高円寺演芸振興協会 会長・大澤さんのインタビュー

Q:高円寺演芸まつりの特徴
A:落語界では、いくつかの協会、流派、団体があり、一般的に噺(はなし)家は所属する団体によって出演する寄席(※1)が決まってますが、高円寺演芸まつりでは、同じ会場に流派の違う落語家が参加します。
定番のプログラムは「二ツ目競演の会」として、⻑仙寺檀信徒寺務所(会期中最初の⽇曜⽇)と⾼円寺氷川神社(会期最終⽇の⽇曜⽇)で開催しています。第14回からは上⽅の落語家もお呼びし、五派(※2)の若⼿の方々に出演いただいています。

Q:イベントの楽しみ⽅は?
A:ベテラン勢ばかりでなく、ぜひ若⼿にも注⽬してみてください。古今亭菊正(ここんてい きくまさ)くんは、 落語家になる前、このまつりにボランティアとして参加し、⾒習い、前座を経て⼆ツ⽬として活躍してます。桂九ノ ⼀(かつら くのいち)くんは上⽅の落語家ですが、東京での活動拠点として⾼円寺に滞在して頑張ってます。


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大澤さんが住職を務める長善寺には、芸上達の神様「伎芸天(ぎげいてん)」が祀られている

大澤さんが住職を務める長善寺には、芸上達の神様「伎芸天(ぎげいてん)」が祀られている

Q:印象に残っている出来事は?
A:コロナ前は60以上の会場を確保してきましたが、さすがに新型コロナウイルス感染症の流行時には多くの会場が中止となりました。それでもガイドラインや感染防⽌対策を徹底しながら、芸⼈たちの活躍の場の提供を維持してきました。そのことは、若⼿ばかりではなく、活動が制限されてしまったベテランからも感謝され、⼤変印象深いことでした。

Q:今後について
A:お客様、ご出演の皆様には高円寺という舞台を楽しんでいただきたいです。ボランティアからは(運営について)貴重な意⾒が寄せられるので、それらを現場に反映させてイベントを盛り上げることも考えています。
他にも、太神楽(だいかぐら)(※3)が商店街に来ます。JR⾼円寺駅の近くにはPRブースも設置される予定なので、のぞいてみてください。


※1 寄席:主に落語をやるための演芸場
※2 五派:落語協会、落語芸術協会、落語立川流、五代目円楽一門会、上方落語協会
※3 太神楽:主に獅子舞、傘回しや皿回しなどの曲芸が特徴で、縁起物として演じられる


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商店街を練り歩く太神楽、寒い時期なので天気が心配(写真提供:高円寺演芸振興協会)

商店街を練り歩く太神楽、寒い時期なので天気が心配(写真提供:高円寺演芸振興協会)

【次回】第16回 高円寺演芸まつり

開催期間:2026年2月6日(金)〜15日(日)

橘(たちばな)流の寄席文字。空席を減らすという縁起を担ぎ、文字の空白部分を少なく書く

橘(たちばな)流の寄席文字。空席を減らすという縁起を担ぎ、文字の空白部分を少なく書く

DATA

  • 最寄駅: 新高円寺(東京メトロ丸ノ内線)  高円寺(JR中央線/総武線) 
  • 公式ホームページ(外部リンク):http://www.koenji-engei.com
  • 取材:矢野ふじね
  • 撮影:矢野ふじね、写真提供:高円寺演芸振興協会
    取材日:2025年12月12日
  • 掲載日:2026年02月04日

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