杉並で外国の雰囲気を感じてみたよ!

「ロシア雑貨 パルク」で販売されている最多15個(約1㎝~32㎝)のマトリョーシカ人形

「ロシア雑貨 パルク」で販売されている最多15個(約1㎝~32㎝)のマトリョーシカ人形

お店巡りで海外気分を味わおう

「杉並で外国の雰囲気が感じられる場所を回ってみることにしたよ~。今回はJR中央線沿線の荻窪から高円寺まで。まずは、お散歩に備えて腹ごしらえ!」
食いしん坊のなみすけが向かったのは、青梅街道沿いにある香港カフェ「3米3(さんまいさん)」。粥(かゆ)や点心といった香港のローカルフードと飲み物を提供している。店員さんが「麺は中華麺だけでなく、本場の香港麺も選べますよ」と説明してくれたので、香港式肉野菜雲吞(わんたん)麺を香港麺で注文。
「香港麵は薄茶色なんだね。中華麺より細くコシがあって、とってもおいしいな~」
食後には濃厚な香港式ミルクティーとコーヒーを混ぜた「コーヒー紅茶」こと「鴛鴦茶(えんおうちゃ)」を飲んだ。「香港はエッグタルトも有名だよ。うちのエッグタルトは食後にも食べられるように小さめのサイズだから、今度食べてみてね」とオーナーのヴィンチさん。いろいろな国の文化が混ざり合って、独自文化が根付いている香港。ローカルフードからも多様な文化を感じられた。

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すぎなみ学倶楽部 食>喫茶店・イートイン>3米3

本場の味に大満足!香港式肉野菜雲吞麺

本場の味に大満足!香港式肉野菜雲吞麺

ポーランド陶器の飾りがかわいい「3米3」の店内で、鴛鴦茶をゴクゴク

ポーランド陶器の飾りがかわいい「3米3」の店内で、鴛鴦茶をゴクゴク

デザインや色使いがかっこいい!アフリカ雑貨

香港の味を堪能した後、青梅街道を南東へ歩くこと約15分。文大杉高前の信号を左折するとすぐ「アフリカ民族楽器・アフリカ雑貨店 BOGOLANMarket(ボゴランマーケット)」がある。
「うわっ!お顔がいっぱい!」
なみすけが見たのは、いろいろな表情や形のマスク(お面)。他にもバッグやパーニュ(布)など、西アフリカや東アフリカのさまざまな商品が、天井から足元までびっしりと陳列されている。
「パーニュで、ぼくもターバン作ってみようかな~」
店の奥には珍しい民族楽器も置かれており、なみすけにピッタリな小さな物から大型の物まで幅広くそろっていた。現在も西アフリカでは、行事でこれらの楽器が使われているそうだ。
「ほとんどの商品が木や布といった自然の素材で作られているよ。アフリカ文化にも興味がわいてくるね」

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すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のアートスポット>アフリカ民族楽器・アフリカ雑貨店 BOGOLANMarket

ユニークなマスクと、時代によってデザインが異なるパーニュ

ユニークなマスクと、時代によってデザインが異なるパーニュ

店主の西森さんは西アフリカの民族楽器に魅せられて店を始めたという。なみすけもマラカスのような楽器「カシシ」に挑戦

店主の西森さんは西アフリカの民族楽器に魅せられて店を始めたという。なみすけもマラカスのような楽器「カシシ」に挑戦

イタリアの素材を使ったジェラート

アフリカのリズムを刻みながらてくてくお散歩。阿佐ケ谷駅の北側、松山通りにあるジェラート専門店「ジェラテリア シンチェリータ」へやって来た。
「ふう…、この辺りでひと休み。おやつにしよう!」
店長の中井さんに「イタリアを感じることができるジェラート」を教えてもらい、シチリア島のピスタチオを使ったジェラート「ピスタチオ」と、トリノで有名なチョコチップ入りミルクジェラート「ストラッチャテッラ」を注文。さわやかな香ばしさのピスタチオと、食べ応えのあるチョコチップが入ったジェラートになみすけも大喜び。通常16~18種類のジェラートが用意されており、「ピスタチオ」を含む4種の定番フレーバー以外は、季節ごとに変わるそうだ。旬の素材を使用した新しいフレーバーに挑戦し続けている中井さんのジェラートを求めて、開店前から客が並ぶのも納得だ。
「いつ行っても新しいフレーバーに出合えるよ。制覇するのは大変そう~」

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すぎなみ学倶楽部 食>スイーツ>ジェラテリア シンチェリータ

2種類のジェラートをスクープ

2種類のジェラートをスクープ

店先には椅子やベンチも用意されている

店先には椅子やベンチも用意されている

ロシアのお友達ができたよ

甘いジェラートを食べてパワー復活!次の行き先は、松山通りの一本東側、中杉通り沿いにある「ロシア雑貨店 パルク」。店主の渡辺さんが「なみすけ君。チェブラーシカって知ってる?」と、ロシアの国民的キャラクター「チェブラーシカ」のぬいぐるみや陶器人形を見せてくれた。
「ロシア版のくまのプーさんもいるよ。ちょっぴりとぼけた顔がかわいいね~」
次に目に留まったのは、ソ連時代の復刻版の絵本だ。
「文章はすべてロシア語だから読めないけど、日本でも有名なお話がたくさんあるよ」
そこへ、ウクライナ産のボルシチの素を買いに客が来店。「ボルシチは冷やして食べてもおいしいんだよ」と渡辺さんと親しそうに話している。厳選された食品が置いてあると知って買いに来る客もいるそうだ。
ロシア雑貨といえばマトリョーシカ人形。パルクの店内にも、伝統的なロシアのスカーフ「プラトーク」を巻いた優しい顔の人形や、絵本に出てくるかわいいキャラクター、ソ連・ロシアの歴代大統領など、たくさんの種類や大きさのマトリョーシカ人形が並んでいる。
「またパルクに新しいお友達がやってきたら紹介してね」

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すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のアートスポット>ロシア雑貨店パルク

チェブラーシカやくまのプーさんと記念撮影

チェブラーシカやくまのプーさんと記念撮影

レトロな絵がきれいな絵本

レトロな絵がきれいな絵本

多国籍の店がいっぱいの高円寺

パルクの渡辺さんに別れを告げて、20分ほど歩いて高円寺に到着。高円寺は「日本のインド」と称する人もいて、高円寺商店街連合会のキャラクター、サイケ・デリーさんも、多種多様な文化が混在する街をイメージしたキャラクターだ。
「サイケ・デリーさんは長い舌を突然出してビックリさせるんだよ~。高円寺にはサイケ・デリーさんのパッケージのレトルトカレーを売ってるお店もあるよ!」
高円寺駅周辺には狭い路地や商店街が広がり、休日には多くの人がまるで通りを探検しているかのように行き交っている。ふと頭上を見上げるとインドカレーの店やスパイス店に混じって、台湾カステラ店、ペルシャレストランなど多国籍の料理や食材を扱う店の看板も多く見える。
「いろんな国のお店がいっぱいあるんだね~」
楽しかった今回の散歩はこれで終了。
「外国雑貨のお店や食べ物屋さんを回ったら、まるでその国にいるような気持ちになったよ。日本と違う面を感じられて楽しかった~」
杉並には他にも、外国出身の店主が開いた地元料理の店や、自分が訪ねて魅了された国の商品を扱っている日本人オーナーの店など、海外の雰囲気を味わえる店がたくさんある。
「みんなもお散歩しながら、お気に入りの国を見つけてね~」

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立派なおひげのインド人風なみすけに変身!(※この看板は無くなりました)

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なみすけの友達、サイケ・デリーさん。2019(令和元)年の高円寺フェスで撮影

なみすけの友達、サイケ・デリーさん。2019(令和元)年の高円寺フェスで撮影

台湾やペルシャなど、各国の味と出合える高円寺の街

台湾やペルシャなど、各国の味と出合える高円寺の街

DATA

  • 取材:わいじ
  • 撮影:わいじ
    取材日:2021年09月19日
  • 掲載日:2021年11月15日