
「チキンビリヤニ」と「骨つきマトンビリヤニ」。ハーフサイズや1.5倍も注文できる
インド料理店だけでなく、ファミレスやコンビニのメニューにも登場し、さらにはアイドルグループの曲名にもなるなど注目が集まっているビリヤニ。「簡単に言えばカレー味の炊き込みご飯ですかね」と教えてくれたのはビリヤニ貉(むじな)の店長、福田さん。
ビリヤニは具材を煮込んだグレイビーソースと半ゆでの米を重ねて炊飯器にセットし、炊き上がれば完成する。
メニューは「チキンビリヤニ」と「骨つきマトンビリヤニ」。チキンはヨーグルトとスパイスでマリネされており、しっとりとジューシーな味わい。マトンはすね肉をしっかり煮込んであり、関節や筋まで柔らかく、骨まわりの肉をこそいで食べるのもおいしい。2種盛りの「チキン&マトン」も用意されているので、同時に両方とも楽しめる。
ビリヤニ以外にも個性的なメニューが並ぶ。
「パニプリ」はインドの軽食。小麦粉を丸く薄く揚げたプリに、具材とパニ(スープ)を入れたスナック感覚の料理だ。セビーチェ風(エビとタコのマリネ)、カプレーゼ風(トマトとバジルとモッツァレラチーズ)、ひき肉とサワークリーム、アップルコンポートとクロテッドクリームの4種類で、インド風にこだわらない具材が特徴である。またインドのピクルスであるアチャールも和風にアレンジ。「ムラコアチャール(大根の山椒漬け)」はピリリと辛く、ビリヤニとの相性も抜群。
ちなみにビリヤニは定番の2種の他に、魚などを使用したスペシャルも月に1、2度登場する。
福田さんとビリヤニとの出合いはネットメディア。「これを食べてみたい」と強く思ったが、当時は離島勤務のため近くに提供している料理店が無く、「それならば」と自ら作ってみたのが始まり。何度も作っているうちに周りでも評判になり、出店したいと考えるようになった。ビリヤニへの世間の注目も集まり始めており「やるなら今」と決心し、2023(令和5)年11月にビリヤニ専門店をオープン。他にカレーメニューも検討したが、やはり「ビリヤニに集中したい」ということで今のスタイルを選択した。
開店当初はビリヤニ好きの客が多かったが、近所の年配者が常連になるなど次第に地域に定着。福田さん自身も開店と同時に南阿佐ケ谷に住まいを移し、「静かで住みやすい。感じの良い人が多いですね」と印象を語る。
住宅街にたたずむ小さな本格派の飲食店として幅広い層に愛されている。