きれいな海とおいしい伊勢エビ!「南伊豆町」取材日記

あいあい岬にある愛の鐘。「眺めが良くて、SNS映えするね~」

あいあい岬にある愛の鐘。「眺めが良くて、SNS映えするね~」

交流自治体・南伊豆町の取材に同行

「なみすけだよ~。区民ライターさんたちと一緒に、静岡県の南伊豆町に1泊2日の取材に行くよ~」
南伊豆町は杉並区の交流自治体の一つ。1974(昭和49)年に区が「南伊豆養護学園」(のちに「南伊豆健康学園」)を開設したことをきっかけに交流が生まれ、2012(平成24)年に「災害時相互援助協定」を締結した。白い砂浜が広がる弓ヶ浜をはじめとした豊かな自然と、魚介類が名物とあって、なみすけはワクワク。しかも、取材に行く10月は「伊勢海老まつり」の真っ最中。毎年秋から冬に行われるキャンペーンで、この期間はお得に宿泊や体験ができるという。
「まつりの特設サイトから宿泊先を予約すると、夕食に伊勢エビ料理が付くんだって。楽しみ~!」
さて、待ちに待った出発当日。なみすけは早朝から、区民ライターと区民カメラマンと一緒に東海道新幹線と伊東線・伊豆急行線を乗り継いで南伊豆町に向かった。東京駅から最寄りの伊豆急下田駅までは片道約2時間50分。
「思ったより近いな~。これなら杉並から気軽に遊びに行けるね!」

▼関連情報
杉並区>杉並の交流自治体>南伊豆町(外部リンク)
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並の交流自治体>南伊豆町(静岡県)
伊勢海老まつり特設サイト(外部リンク)

観光係職員が南伊豆町をナビゲート

観光係職員が南伊豆町をナビゲート

特急「踊り子」なら乗り換え無しで行ける。全車両がグリーン車の特急「サフィール踊り子」もある(写真右)。車で行く場合は、杉並から南伊豆町まで4時間ほど

特急「踊り子」なら乗り換え無しで行ける。全車両がグリーン車の特急「サフィール踊り子」もある(写真右)。車で行く場合は、杉並から南伊豆町まで4時間ほど

いろう男爵にごあいさつ

駅には観光係の職員が迎えに来てくれた。南伊豆町役場から杉並区役所に出向している職員で、今回の取材のナビゲーターだ。
最初の訪問先は町役場。商工観光課観光推進係と企画課地方創生室の職員が、町の見どころを詳しく紹介してくれた。なみすけは南伊豆町のマスコットキャラクター・いろう男爵にごあいさつ。
「いろう男爵、久しぶり~!前にすぎなみフェスタに来てくれたね」
すぎなみフェスタや区役所前で行われる交流自治体物産展には、南伊豆町も出店している。名物の伊勢エビの味噌汁が振る舞われることもあり、区民に好評だ。
その後、なみすけたちは自治体間連携の特別養護老人ホーム「エクレシア南伊豆」を取材。館内には、杉並の園児たちが送ったかわいい絵手紙が飾られていた。
「エクレシアでは、東京高円寺阿波おどりなど、杉並の行事も取り入れてるんだって」
昼食後は、杉並から南伊豆町にお試し移住をしている原さん宅を訪ね、古民家を改造した自宅と広い畑を見せてもらった。原さんの夢は、自分の畑で大好きなアーティチョークを育てることと、外国人向けのゲストハウスを始めることだという。
「自然いっぱいの南伊豆町での生活、すごく楽しそう~」

▼関連情報
南伊豆町ホームページ(外部リンク)
杉並区>交流自治体の実施イベント一覧(外部リンク)
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並区のイベント>すぎなみフェスタ
自治体間連携による特別養護老人ホーム(外部リンク)
南伊豆紀行>手打ちそば処 つかさ庵(外部リンク)
静岡県南伊豆町・移住ポータルサイト(外部リンク)

南伊豆町役場で、区との交流の歴史や、南伊豆町の魅力などについて教えてもらった

南伊豆町役場で、区との交流の歴史や、南伊豆町の魅力などについて教えてもらった

「エクレシア南伊豆」のそばで、なみすけといろう男爵が描かれたマンホールを発見

「エクレシア南伊豆」のそばで、なみすけといろう男爵が描かれたマンホールを発見

「手打ちそば処 つかさ庵」で昼食。桜えびと大根のぶっかけそばは、サクサクに揚がった静岡県産の桜エビがたっぷり

「手打ちそば処 つかさ庵」で昼食。桜えびと大根のぶっかけそばは、サクサクに揚がった静岡県産の桜エビがたっぷり

なみすけが雨にぬれないように抱っこしてくれた、やさしい原さん

なみすけが雨にぬれないように抱っこしてくれた、やさしい原さん

弓ヶ浜海岸で写真撮影

南伊豆町の観光で欠かせない弓ヶ浜。その名の通り弓状に白い砂浜が1㎞以上も続く、静かで穏やかな人気のビーチだ。あいにく訪ねた日は小雨の降る風の強い日で、区民カメラマンは撮影に苦労した様子。だが、夕方には少し晴れ間が出て、美しい海をフレームに収めることができた。
「海がキラキラ、とってもキレイ~。今度は夏に泳ぎに来よう」
海岸の近くにはたくさんの温泉宿がある。海の幸をふんだんに使った料理や露天風呂が自慢の宿が多く、なみすけたちが泊まった「温泉民宿 ひがし」もその一つ。夕食時間に食堂に行ったなみすけの目に映ったのは、伊勢海老まつりの特典である伊勢エビ料理と、大きなクエの煮つけ、サザエのつぼ焼き、蒸しアワビ、えびフライなどなど。
「すごいごちそうだぁ~っ!!」
お腹がはちきれんばかりに食べて、熱い露天風呂に浸かって、疲れたなみすけはスヤスヤ。夜、区民カメラマンと観光係職員は星空を撮影しに海岸まで出掛けたが、残念ながら曇っていて撮れず。新月の日に晴れていると、天の川も見られるほど南伊豆町の星空はきれいだそうだ。

▼関連情報
南伊豆弓ヶ浜公式サイト(外部リンク)
温泉民宿 ひがし(外部リンク)

波が穏やかで静かな弓ヶ浜…のはずが、あいにくの強風

波が穏やかで静かな弓ヶ浜…のはずが、あいにくの強風

夕食のテーブルには、地元で捕れた魚介料理が盛りだくさん

夕食のテーブルには、地元で捕れた魚介料理が盛りだくさん

朝食は伊勢エビの味噌汁付き

朝食は伊勢エビの味噌汁付き

区民カメラマンが早起きして撮影した、朝焼けの弓ヶ浜

区民カメラマンが早起きして撮影した、朝焼けの弓ヶ浜

海沿いの観光スポットを見学

2日目は晴れ。この日は観光スポットと土産の取材だ。
まずは、南伊豆町役場の人も一押しの「石廊崎(いろうさき)オーシャンパーク」を訪ねる。2019(平成31)年4月にオープンした施設で、海を一望できる絶景が魅力だ。ビジターセンターを出発して園内を2分ほど歩くと、青い海を背景に白い石廊埼灯台が見えてきた。
「この灯台、いろう男爵にそっくり~」
さらに進んだところには、ゴツゴツした岩の屋根に覆われた石室(いろう)神社と、縁結びの熊野神社があり、みんなで参拝した。併設されている「南伊豆ジオパークビジターセンター」で、ジオサイト(大地のなりたちがわかる見どころ)のレクチャーも受けた。
「岩と海がつくる景色、おもしろかった~。しかも今日は16(いろう)日で、ところてんの無料サービスもあったよ」
次の目的地、町の西端にある「波勝崎(はがちざき)モンキーベイ」まで海沿いをドライブ。道中、観光係職員が運転しながら、シュノーケリングスポットの「ヒリゾ浜」や、海水浴場がある港町「子浦」、夏に海上アスレチックで遊べる「妻良(めら)」など、海のおすすめスポットをガイドしてくれた。途中で立ち寄った「あいあい岬」からの海の眺めもすばらしく、絵になる風景だった。
モンキーベイに到着すると、観光客が「ちょうどさっき、山からサルが一斉に降りてきたのよ」と言う。なみすけが乗って来た自動車のそばにも、すぐにサルたちが集まってきた。
「わぁ!ここではおサルさんを近くで見られるんだね~」
広々とした園内に入ると、そこかしこにサル、サル、サル。毛づくろいをしたり、けんかをしたり、自然な姿を眺められた。

▼関連情報
石廊崎オーシャンパーク(外部リンク)
伊豆半島ジオパーク>南伊豆ビジターセンター(外部リンク)
波勝崎モンキーベイ(外部リンク)

青い海に白い灯台が映える「石廊崎オーシャンパーク」の絶景

青い海に白い灯台が映える「石廊崎オーシャンパーク」の絶景

縁結びの神として有名な熊野神社でお参り

縁結びの神として有名な熊野神社でお参り

車窓から海が見えて、移動中のドライブも気分爽快

車窓から海が見えて、移動中のドライブも気分爽快

海の近くでのんびりくつろぐ「波勝崎モンキーベイ」のサルたち

海の近くでのんびりくつろぐ「波勝崎モンキーベイ」のサルたち

お土産いっぱい、思い出もいっぱい

「さぁ、今度はお土産屋さんを取材するよ~。おいしいものを探そう」
「伊豆漁協 南伊豆支所 直売所」に行くと、伊勢エビやサザエが入った水槽がたくさん並んでいた。中には1㎏もある伊勢エビもいて、なみすけはその迫力にびっくり。
「生きたまま発送してくれるから、自宅でも新鮮な伊勢エビが食べられるんだね~」
次は、町の名産品を販売している「農林水産物直売所 南伊豆湯の花」へ。観光客だけでなく地元客も訪れて、とてもにぎわっている。売り場には名物のかんきつ類のほか、青パパイヤや新米なども置かれていた。
「みかんだけでもいろんな種類があるよ。何を買うか迷っちゃう~」
ナミーたちへの土産を買って、そろそろ南伊豆町ともお別れ。さみしがるなみすけのため、観光係職員が最後に、銘菓「メロン最中」で有名な「扇屋製菓 本店」に連れて行ってくれた。絶品メロンスイーツに囲まれて、なみすけはすっかり笑顔に。
「南伊豆町は本当にすてきなところだったよ~。みんなもぜひ遊びに行ってみてね!」

▼関連情報
伊豆漁協 南伊豆支所 直売所(外部リンク)
地魚料理 信(外部リンク)
農林水産物直売所 南伊豆湯の花(外部リンク)
扇屋製菓 本店(外部リンク)

「伊豆漁協 南伊豆支所 直売所」で巨大伊勢エビとツーショット

「伊豆漁協 南伊豆支所 直売所」で巨大伊勢エビとツーショット

昼食は「地魚料理 信」の海鮮丼。南伊豆町の名物・金目だいの煮付けも、店の人気メニュー

昼食は「地魚料理 信」の海鮮丼。南伊豆町の名物・金目だいの煮付けも、店の人気メニュー

南伊豆町では一年を通じてかんきつ類を栽培している。「南伊豆湯の花」にも、さまざまな種類がずらり

南伊豆町では一年を通じてかんきつ類を栽培している。「南伊豆湯の花」にも、さまざまな種類がずらり

「扇屋製菓 本店」では、温泉熱を利用して栽培する「温泉メロン」を使ったスイーツが食べられる

「扇屋製菓 本店」では、温泉熱を利用して栽培する「温泉メロン」を使ったスイーツが食べられる

DATA

  • 取材:西永福丸
  • 撮影:西永福丸、syaeido
    取材日:2020年10月15日、16日
  • 掲載日:2021年01月05日
  • 情報更新日:2024年04月02日