2011(平成23)年から杉並で暮らしている北欧美人のオーサさんが、日本での生活を4コマ漫画で綴ったコミックエッセイ。日本文化に触れて感動したことや、外国人と日本人の行動・思考の違いなどが描かれている。スウェーデン出身のオーサさんは子供のころ、アニメ『セーラームーン』と漫画『犬夜叉』を知って漫画家になることを決意。スウェーデンでイラストレーター・漫画家として活動後、日本へ移り住み、2015(平成27)年3月に念願叶って日本での1作目を刊行。すぐに評判になり、同年9月に第2巻も発売される。
作者インタビュー
オーサさんに住居を杉並区に決めたきっかけを伺ったところ、「偶然です。数回の来日では中央線以外のところにも行きましたが、やっぱり阿佐谷、高円寺が大好きです。」との返事。また、本書の中で「一番好きな日本の食べ物はラーメン」と言っているが、最近のマイブームは「ご飯とシャケが入っているお弁当」だそうだ。
おすすめポイント
オーサさんは、シェアハウスに外国人と日本人、総勢5名で暮らす。日本人にとってはごく当たり前の日常から得た発見を、オーサさんのみならずハウスメイトの話を交え、コミカルに描いている。自身の失敗談も包み隠さず紹介しているあたりはとても微笑ましく、親近感がわく。また、面白く読めるだけでなく、外国人と接する際に気配りしたいポイントもわかる。「ラーメンの楽しみ」の話で食べ歩くラーメンが杉並のラーメン店と推測されるなど、杉並ネタが掲載されているのが嬉しい。写真ページもあり、そこでも杉並の風景がいくつか見られる。