社会福祉法人 浴風会 

庭園にあるメダカの池

介護・福祉・医療の総合施設である浴風会。正門を入ると、緑に囲まれた本館が建っている。この建物は、東京帝国大学(現在の東京大学)の内田祥三博士の設計により大正15(1926)年8月12日に竣工された物で、東京都選定歴史的建造物に指定されている。
本館の後方には小さな池があり、池の中央には本館を模したミニチュアのモニュメントが配されている。池の中の水蓮やホテイアオイ等の水草の下には、白や黒・赤・青・混合色のメダカがたくさん泳いでいる。これらのメダカは、平成14年に“松風園(軽費老人ホーム)”に入居された利用者の方が、自宅より3粒の卵を持参し、毎朝餌をやり、年に1度は水を入れ替えてきたお蔭で、元気に育ち増えたとのこと。また、池の中央に置かれている干支の焼き物は、松風園の陶芸クラブの方達が毎年作成している物だ。このように浴風会の池や庭は、掃除や花壇の手入れなど、入居者の方々の生き甲斐を育む場所になっている。
庭園の散策は一般の方も可能(ただし大勢で訪ねる時は浴風会の許可が必要)。かわいいメダカたちに会いに行ってみてはいかがだろうか。

DATA

  • 取材:こまこ(区民ライター講座実習記事)
  • 掲載日:2013年11月25日