高橋の酒まんじゅうは、先代が、本天沼3丁目にお店を出してから、はや20年以上。その後、天沼2丁目へ移転し、いまの場所に落ち着いたのは、10年ほど前だそうです。はじめから、「酒まんじゅう」のみの取り扱いでした。「ほかのものが作れないので」と謙虚に話してくれたのは、先代の孫にあたる現在のご主人です。ひとつひとつ丹精を込めて作っているため、一日に作れる数量はわずか。一度に100個も買っていく大口のお客さまもいるため、日によっては午後の早い時間に閉店してしまう場合もあるそうです。
唯一の商品である「酒まんじゅう」は、1個108円。柔軟剤やふくらし粉などを使わず、自然発酵による昔ながらの製法にこだわっているのが特徴です。とくに餡子は、上質のものを厳選して使用。酒まんじゅうが包まれているラップを開けると、こうじのよい香りがして、食欲をそそります。添加物を使っていないため、時間がたつとやや硬くなりますが、電子レンジやトースターで温めたり、薄力粉をつけて天ぷらにしたりすると、おいしく食べられるとか。冷凍すれば1か月ほど日持ちするので、たくさん買って保存しておけば、毎日おやつの時間が楽しみになりそうです。