
雑木林を散歩したり、木陰で休んだり。みんなが心地よく過ごせる公園
杉並区立大宮前公園は、武蔵野の面影を感じさせる雑木林と、子どもから大人まで楽しめる施設がそろう、緑豊かな公園だ。西荻窪駅から徒歩約13分の住宅街にある。「大宮前」という地名は、寛文(1661~1673年)初年頃に開発された新田村「大宮前新田」に由来する。
公園の南側に広がる雑木林を歩けば、心地よい風が通り抜け、街中にいることを忘れさせてくれる。木々の間には、さまざまな野鳥の姿も。園内の掲示板にはメジロ・シジュウカラ・ムクドリ・ヒヨドリなどが紹介されている。
夏になると、セミ採りに夢中になる子どもたちの姿が見られる。雑木林を巡るように設けられた流れと、広いじゃぶじゃぶ池も大宮前公園の魅力の一つだ。夏休みには子どもたちの格好の水遊び場となる。
秋には、黄葉したケヤキの落ち葉を踏みながら歩いたり、コナラのドングリを拾ったりと、季節ごとの自然を身近に感じられる。
公園の北側には遊具広場がある。大型複合遊具やブランコなどのほか、幼児用のバケット型ブランコもあり、小さな子どもも楽しめる。
広い砂場には、自由に使えるスコップや砂型などが、2つのかごにたくさん用意されている。砂場で初めて会った子どもたちが、道具を譲り合いながら小山や川を作る姿もほほ笑ましい。
公園全体を使った遊びも、大宮前公園ならではだ。かくれんぼでは、高い木立や大きな石など隠れる場所が多く、おに役もなかなか苦戦しそうだ。おにごっこも、広場でのびのびと走り回れる。
また、大人用の健康遊具や、中学生以下が利用できるフェンスで囲まれた球技場も備わっている。
子どもから高齢者まで、多世代に親しまれている公園だ。
公園の外周は、花木の植え込みがある一段高い小道でぐるりと囲まれている。ウオーキングの案内板もあり、1周約120mの小道を歩きながら健康づくりができる。毎日の健康習慣として取り入れるのもよさそうだ。
公園の出入り口はバリアフリーに対応している。トイレには、車いすトイレ、オストメイトトイレ、ベビーベッド・ベビーチェアを備えたトイレがある。
また、園内のあちこちに12台のベンチが設置され、木陰でひと休みすることもできる。パーゴラの下にある大きめのベンチは、高齢者や子ども連れの方がゆったりと過ごせる場となっている。
『杉並の地名 文化財シリーズ19』杉並区教育委員会
『杉並区立郷土博物館常設展示図録』杉並区立郷土博物館
『新版 荻窪の記憶』荻窪地域区民センター協議会