
杉並区内に20カ所あるケア24の一つ、ケア24阿佐谷
高齢者が住み慣れた地域で安心して過ごすことができるように支援を行う地域包括支援センター。全国に約5,400カ所あり、杉並区内には杉並区 高齢者総合相談窓口 ケア24(以下、ケア24)という名称で、20カ所設置されている。
各ケア24には、保健師や看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなど、7~9名ほどが勤務。協力し合いながら、総合相談支援をはじめ、高齢者虐待の防止・権利擁護や、要支援1・2の方を対象としたケアプランの作成など、さまざまな業務を行っている。
2024(令和6)年度には、年間約14万件の相談が寄せられた。相談内容は、介護保険の申請について、要支援の方の在宅での暮らし方、「認知症の進んだ家族が病院に行ってくれず、どうしたらよいか」といった悩みなど、多岐にわたる。本人が窓口に来られなくても、家族が相談しに来たり、時には家庭へ訪問して相談したりすることも可能だ。
各施設の管轄は自宅の住所ごとに決まっているので、相談の際は担当区域のケア24に連絡する。区の高齢者在宅支援課の職員は、「症状によっては継続的な支援を必要とすることもあるので、まずは担当区域のケア24に連絡していただきたい。ケア24だけでは対応が難しい相談の場合は、適切な機関をご案内することもできます」と語る。
2026(令和8)年10月から、希望者に対し「高齢者見守りキーホルダー」の配布を開始。キーホルダーを持った高齢者が外出先で救急搬送された時などに、警察や消防・医療機関がケア24に問い合わせをすることで身元や緊急連絡先が判明する仕組みになっている。
また、認知症の方や家族、認知症サポーターなどが支え合って活動する「チームオレンジ」を増やしていきたいと職員は話す。「“チームオレンジ”は現在、ケア24ごとにさまざまな活動を行っています。認知症の人は外出を控えがちですが、一緒におしゃべりや運動をすると生活に張り合いが出ると思います」
ケア24が地域にあることを広く周知することも課題だという。「困った時に相談する場所というイメージがありますが、体操教室や、お茶飲み場のようなサロンも開催しています。元気なうちから参加できる活動や情報がいっぱいあるので、一度足を運んでもらえるとよいと思います」