杉並区立玉川上水第三公園

船の大型遊具。明治時代に2年間だけ玉川上水を船が通っていた(撮影:2023年12月9日)

船の大型遊具。明治時代に2年間だけ玉川上水を船が通っていた(撮影:2023年12月9日)

さまざまなレトロ遊具が楽しめる

杉並区立玉川上水第三公園(以下、第三公園)は、区内にある「玉川上水の公園」(※1)の一つ。1971(昭和46)年7月1日に開園した。桜上水駅北口から荒玉水道道路を7分ほど北上すると、右手に第三公園の出入り口が見えてくる(左手は杉並区立玉川上水第二公園)。そこから東の永福通りまでは徒歩で約10分の東西に細長い公園だ。
園内には、カラフルなコンクリート製動物遊具や柱形ジャングルジムなど、数々のレトロ遊具が設置され、季節の花も楽しめる。また、大正初期~昭和初期まで存在した遊園地「吉田園」のために架けられた、小菊橋の欄干と親柱(おやばしら)が復元されているほか、永福通りに架かる下高井戸橋の遺構が残る。

※「玉川上水の公園」についての全体説明は、杉並区立玉川上水公園の記事を参照

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色鮮やかな機関車は子供たちに人気

色鮮やかな機関車は子供たちに人気

まるで大型遊具の見本市

第三公園には、アシカ、イタチ、イノシシ、カバ、カメ、キリン、クマ、サイ、ゾウ、ブタ、ワニの11種類のコンクリート製動物遊具が合計28台、園内3カ所にグループで設置されている。色が塗り替えられることもあり、大事にメンテナンスされているのがうれしい。
また、何といっても目を引くのは、機関車や船、柱形ジャングルジムなどの昭和に作られた大型遊具。並ぶ様子は、さながらレトロ遊具の見本市のようだ。みどり公園課によると、船の遊具(※2)は、区立公園に設置されている中で最大のもの。柱形ジャングルジムは、第三公園と杉並区立杉並児童交通公園の2カ所に残っているが、老朽化に伴い、いずれは撤去・更新される予定とのこと。昭和の遊具は年々減ってきており、今では貴重な存在だ。

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コンクリート製動物遊具。さまざまな動物たちが集う

コンクリート製動物遊具。さまざまな動物たちが集う

上:「柱形ジャングルジム」 下:「柱形ジャングルジム付変形スベリ台」

上:「柱形ジャングルジム」 下:「柱形ジャングルジム付変形スベリ台」

利用者便利情報

広さ:12,250.90㎡
駐車場:なし
駐輪場:なし
ベンチ:あり
水遊び場:なし
ボール遊び場:なし
犬連れ:不可
トイレ:あり
バリアフリートイレ:なし
売店:なし
飲料自販機:なし
管理事務所:なし
防災設備:なし

※1 「玉川上水の公園」:玉川上水を埋め立てて地下化した暗渠(あんきょ)上に設置されている、三つの杉並区立公園と一つの杉並区立緑地。上流(西)から、玉川上水第二公園、玉川上水第三公園、玉川上水永泉寺緑地、玉川上水公園
※2 船の遊具:杉並区内では、第三公園以外に杉並区立妙正寺公園に少し小さな船の遊具が設置されている

小菊橋(復元)。橋の北側(渡った先の木々の辺り一帯)に「吉田園」があった

小菊橋(復元)。橋の北側(渡った先の木々の辺り一帯)に「吉田園」があった

DATA