赤い鳥居の奥の社殿には、みちひらきの神として知られる猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)が祀(まつ)られている。1940(昭和15)年ごろから太道教(たいどうきょう)が神社を管理しており、境内の西側には、天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀る太道教本部の建物がある。権禰宜(※2)の堀井さんは、「瓊瓊杵尊の奥さんの木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が桜にゆかりのある神様なので、それにちなみ、2015(平成27)年ごろに枝垂れ桜を植えました」と話す。
桜だけでなく、アカマツとクロマツの交雑種であるアイグロマツの巨木も見応えがある。
※1 禰宜(ねぎ):宮司の下、祝(はふり)の上に位する神職
※2 権禰宜(ごんねぎ):禰宜の下位にあたる神職