杉並区立松庵梅林公園

解放感があり、ゆったりとした雰囲気。親子連れや散歩をする年配者、トレーニングをする若者など、利用者層の幅が広い(撮影:2023年2月26日)

解放感があり、ゆったりとした雰囲気。親子連れや散歩をする年配者、トレーニングをする若者など、利用者層の幅が広い(撮影:2023年2月26日)

なみすけとナミーにいつでも会える

杉並区立松庵小学校の南側に位置する杉並区立松庵梅林(しょうあんうめばやし)公園。2022(令和4)年4月2日に開園し、区内で初めてなみすけとナミーのスイング遊具が設置された。
以前は梅林が広がる生産緑地だったが、区が購入し「梅林を活用し地域のレクリエーションの場となる公園」をコンセプトに整備した。「梅林公園」という名の通り、周りを梅の木で囲うように設計されており、1月下旬から3月上旬にかけて梅の花の見頃を迎える。

見ているだけで癒やされる、なみすけとナミーのスイング遊具

見ているだけで癒やされる、なみすけとナミーのスイング遊具

周辺環境になじむ落ち着きのある公園

この辺りは江戸時代、松庵新田や松庵村と呼ばれた地域で、園内の説明板に「松庵村は五日市街道に接し、道路の両側を間口20間(36m)、奥行き250間(450m)の短冊形に地割されました」と記されている。公園も地割の名残で短冊形になっており、ゆったりとして開放感がある。
園内南側には原っぱ広場があり、芝生の上でのんびりとくつろげる。
また、防災設備としてかまどベンチ2台、かまどスツール3台を完備。2022(令和4)年度中に災害備蓄倉庫を設置予定だ。

園名の由来である梅の木が公園の周りを囲っている(撮影:2023年2月26日)

園名の由来である梅の木が公園の周りを囲っている(撮影:2023年2月26日)

芝生に寝そべりたくなる原っぱ広場(2022(令和4)年7月頃まで芝生養生中)

芝生に寝そべりたくなる原っぱ広場(2022(令和4)年7月頃まで芝生養生中)

「ぴょんぴょん」「ビュンビュン」「イチニーイチニー」

中央部の広場には、なみすけとナミーのスイング遊具、ネット遊具、「上体のばし」「バランス円盤」「コマ落とし」などの健康遊具がある。特に、区の公式アニメキャラクターであるなみすけとナミーの遊具は子供たちに人気で、愛らしい姿に大人たちの顔もほころぶ。広場は見通しが良く、子供が遊び回っても目に入りやすい設計で安心だ。ただし、日をさえぎる場所が少ないので、暑い時期には帽子や日傘で対策をすると良いだろう。週末の日中は、子供たちの元気な声が聞こえてきて温かい気持ちになる。

トランポリンのように飛び跳ねるネット遊具。6歳から12歳用

トランポリンのように飛び跳ねるネット遊具。6歳から12歳用

健康遊具の種類も豊富

健康遊具の種類も豊富

利用者便利情報(取材時現在)

広さ:3,183.4㎡  
駐車場:なし
駐輪場:あり
ベンチ:16台(テーブル付きもあり)
水遊び場:なし
ボール遊び場:なし
犬連れ:不可
トイレ:あり
バリアフリートイレ:あり
売店:なし
飲料自販機:なし
管理事務所:なし
防災設備:かまどベンチ、かまどスツール、防災バーゴラ

かまどベンチやかまどスツールが設置されている

かまどベンチやかまどスツールが設置されている

なみすけとナミーの遊具が出来上がるまで

区公式アニメキャラクターであるなみすけとナミーのスイング遊具を製作したのは、西荻窪にある「日都産業株式会社」だ。3歳から6歳の子供を対象としており、背びれの中央を部分的に外して座りやすくするなど、安全性にも十分配慮したり、原画の繊細なフォルムを再現するためお尻のラインを緩やかな形にしたりして、型をおこす作業を行った。色を決める際は、イラストの紙素材と遊具の塗料では共通の色がないので、日都産業の遊具のデザイン担当者が、なみすけのデザイナーと直接意見を交わし、改訂を加えた。さまざまな工程を経て完成させた今回の型を活用すれば、今後なみきおじさんも製作できるそうだ。松庵梅林公園に遊びに行った時には、ぜひ見てほしい。

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 産業・商業>杉並の企業>日都産業株式会社
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のキャラクター>なみすけ
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のキャラクター>ナミー
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のキャラクター>なみきおじさん


背びれを外して座りやすくなった

背びれを外して座りやすくなった

写真上:型ができる前の発泡スチロールでできた原型(写真提供:杉並区)<br>写真下:ナミーの遊具本体と塗装の様子(写真提供:日都産業株式会社)

写真上:型ができる前の発泡スチロールでできた原型(写真提供:杉並区)
写真下:ナミーの遊具本体と塗装の様子(写真提供:日都産業株式会社)

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