「株式会社ジェノスタジオ」は、アニメの企画・プロデュース会社「株式会社ツインエンジン」のグループスタジオ。制作担当の瀬川昭人(せがわ あきと)さんに話を伺った。
比較的リアル路線の作品を手掛けてきました。リアリティを出すため、漫画や小説の世界観から逸脱しないよう慎重に制作しています。例えば、冒険活劇であるTVアニメ「ゴールデンカムイ」のストーリーにはアイヌ文化も深く関わっていますが、漫画を監修しているアイヌ文化の専門家に、アニメ制作にもご協力いただいています。「pet」は、原作漫画が描かれた頃から20年近く経ってアニメ化したので、キャラクターの絵柄を一新したり、漫画には無かったスマホを登場させたりもしましたが、原作ファンから好意的に受け止められました。
よく「ジェノスタジオの作品は、血が流れ、登場人物が命を落とすシーンのあるものばかりですね」と言われますが、もともと原作にそういうシーンがあるためです。そのような作品の受注が多いのは、1作目の「虐殺器官」が高評価を得たからかもしれません。
主戦場のテレビシリーズ以外に、30分間という番組の時間枠にとらわれず、海外からも気軽に視聴できるオンデマンド配信にも力を入れていきたいです。スケールは小さくても「小粒でもぴりりと辛い」良企画を目指しています。