ずらりと並んだ12種類の「ライスキャンディー」(1本250円)。上段左から、いちご、コーヒー、バニラ、チョコ、きなこ、プレーン、あずき、塩豆、抹茶、ごま、よもぎ(一番人気)、さくら
「ライスキャンディー」は、アイスキャンディーに見た目がそっくりな餅菓子だ。西荻窪でおもちくらぶクリエイト(有限会社 山正製菓)を経営する山本夫妻のアイデアで誕生した。夫の哲生さんは、「国内産水稲餅米100%の本格きねつき餅の餅生地に、砂糖などを加えてアイスキャンディ風の形にしました。手軽にいつでもどこでも食べられます」と話す。やわらかく、口溶けも良いので、子供や年配者にも好評とのこと。餅が目とほっぺたのイラストが付いたパッケージに入っており、顔のように見えるのもユニークだ。「見た目も楽しいので、差し入れやプチギフトにもおすすめです」
山本夫妻は徳島県の出身。当初は秋葉原のCHABARA(※)内の徳島県物産コーナーで「ライスキャンディー」を売っていたが、⽇本百貨店のバイヤーの⽬にとまり、横浜⾚レンガ倉庫や、東京駅のグランスタで取り扱ってもらったことが東京出店のきっかけになった。
2017(平成29)年8月に西荻窪に製造販売の専門店をオープン。現在は⻄荻窪の店舗とオンラインショップ、CHABARA、阿佐⾕と⾼円寺のNewDaysなどで販売している。「ライスキャンディー」があちこちで売られるようになったのは、「お餅が⾃ら顔を売って商売してくれたから」と哲⽣さんは微笑む。
「ライスキャンディー」は12種類で、夏のコーラなどの期間限定商品や、1日に1、2本だけ製造しているレアな物などもある。「どれもフワフワで、ほんのり甘い。見た目だけでなく、味や素材の良さも癒やしポイントです」と哲生さん。保存料を使っていないが、賞味期限は製造から2週間、冷凍保存も可能だ。
他にも、「もちだるま。」や「うさぎのダンゴ♪」など、いろいろな味がセットになったかわいいスイーツも販売。これらのキャラクターを使ったTシャツやストラップなどのグッズも制作している。「物に顔が付いていると愛着を持ってもらえるような気がします。これからは雑貨にも力を入れていきたい」と、アイデアマンの夫妻は、さらなる意気込みを語っていた。
※CHABARA(ちゃばら):全国のグルメを集めた「日本百貨店」やランチスポットなどがある商業施設