東京高円寺阿波おどり

踊り手1万人、見物客100万人あまりを動員する大イベント(写真提供:東京高円寺阿波おどり )

踊り手1万人、見物客100万人あまりを動員する大イベント(写真提供:東京高円寺阿波おどり )

その歴史と現在

1957(昭和32)年8月。現在の高円寺パル商店街振興組合に青年部が誕生。この誕生の記念行事として、阿佐谷の七夕祭に対抗するべく考えられたのが阿波踊りだったが、名称は高円寺らしさをと「高円寺ばか踊り」に決定。ところが阿波踊りの経験者がいるわけでもなく、本番のおはやしはチンドン屋に頼み、演奏されたのは「佐渡おけさ」のリズム。
1961(昭和36)年徳島新聞社を通じて、徳島県人会で結成された「木場連」と巡り会い、当時連長であった鴨川長二氏に阿波踊りの手ほどきしていただき、本格的な阿波踊りが始まった。昭和38年(1963年)正式に「高円寺阿波おどり」に名称を変更。1957年、参加者38名・観客2千人からスタートした阿波おどりは、今や8カ所の演舞場で約1万人の踊り手が踊り、見物客100万人あまりを動員する大きなイベントへと成長した。

さまざまな「連」が参加(写真提供:東京高円寺阿波おどり )

さまざまな「連」が参加(写真提供:東京高円寺阿波おどり )

高円寺駅・新高円寺駅周辺の各演舞場で行われる(写真提供:東京高円寺阿波おどり )

高円寺駅・新高円寺駅周辺の各演舞場で行われる(写真提供:東京高円寺阿波おどり )

台湾公演や体験イベントを開催

東京高円寺阿波おどりを主催するNPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会は、地域の文化を海外に発信していくために、2015(平成27)年より「東京高円寺阿波おどり台湾公演」を行っている。隔年4月に開催しており、2015年は台北市、2017(平成29)年は台北市及び新北市にて公演。2019(平成31)年は、より多くの人々に楽しんでもらえるよう台湾南部の高雄市や中部の雲林県にも会場を設け、高円寺から160人の選抜された踊り手やお囃子が現地に向かい、二つのグループに分かれて3日間にわたり熱演した。「国立台湾戯曲学院」や、歴史ある「五甲龍成宮(ごこうりゅうせいぐう)」「北港朝天宮(ほっこうちょうてんぐう)」など、いずれの会場も大勢の観客でにぎわい、大きな声援が送られて大盛況だった。
また、2018(平成30)年からは、「東京高円寺阿波おどりplus+」をスタート。高円寺のまちの歴史や高円寺阿波おどりの歩みについて解説を聞いたり、演舞観賞したりができるのはもちろんのこと、実際に鳴り物や踊りの体験、踊り手との写真撮影が楽しめるイベントだ。年に数回、座・高円寺内の阿波おどりホールで開催しており、阿波おどりや高円寺の魅力に触れられると毎回好評である。2019(平成31)年の台湾公演でも、台北市の「華山1914」で「東京高円寺阿波おどりplus+」を開催し、台湾の人々が鳴り物体験や手拭いの結び方講習などに参加した。
NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会は、「今後も東京高円寺阿波おどりを通じて、地域に暮らす人々、運営に関わる人々、観覧する国内外の多くの人や地域との間で、相互交流を深めながら、地域価値の向上に寄与できるよう活動を続けていきたい」と話す。新たな楽しみ方も増えて、東京高円寺阿波おどりは今後さらに大きな祭りへと発展していきそうだ。

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 すぎなみ学倶楽部>杉並の景観を彩る建築物>座・高円寺

2019(平成31)年の台湾公演最終日。台北市の観光スポット「松山慈祐宮(まつやまじゆうぐう)」の周辺で、2グループが合同で舞い踊った(写真提供:東京高円寺阿波おどり)

2019(平成31)年の台湾公演最終日。台北市の観光スポット「松山慈祐宮(まつやまじゆうぐう)」の周辺で、2グループが合同で舞い踊った(写真提供:東京高円寺阿波おどり)

ユニークな体験プログラムが盛りだくさんの「東京高円寺阿波おどりplus+」(写真提供:東京高円寺阿波おどり)

ユニークな体験プログラムが盛りだくさんの「東京高円寺阿波おどりplus+」(写真提供:東京高円寺阿波おどり)

【次回】 第63回 東京高円寺阿波おどり

開催期間:2019年8月24日 (土)~25日(日) 17:00~20:00
場所:高円寺駅・新高円寺駅周辺の各演舞場

DATA

  • 最寄駅: 新高円寺(東京メトロ丸ノ内線)  東高円寺(東京メトロ丸ノ内線)  高円寺(JR中央線/総武線) 
  • 公式ホームページ:http://www.koenji-awaodori.com/
  • 取材:高橋pinoco、西永福丸
  • 撮影:写真提供:東京高円寺阿波おどり
  • 掲載日:2008年12月19日
  • 情報更新日:2019年07月01日