ヤゴを育ててみよう

高井戸第三小学校ヤゴ救出大作戦 その後

ヤゴ救出大作戦で救出されたヤゴは、各自が持ち帰り自宅で羽化するまで育てる。持ち帰るときは、蓋付きの入れ物やビニール袋などどんなものでもよいが、フィルムケースはヤゴを一頭ずつ入れられるので最適。大きな入れ物の場合は細く切った新聞紙を湿らしたものを敷き詰めてから入れると中身が揺れにくくなる。
水槽に入れて持ち帰ると水がタプンタプン揺れてヤゴが目を回して弱ってしまう。

参加者は順番に水槽から大きいヤゴを選んで持ち帰る。えさは釣具屋やペットショップで売っているアカムシなどを与える。みんな無事に羽化するといいね。
持ち帰りきれなかったヤゴは学校の観察池に放すが、狭い池にヤゴがたくさんいると共食いをすることがある。救ったヤゴ全部がトンボになれないが、それは別のヤゴが育つエサとなり、自然界における自然な姿なのだ。

大事に育てようね

大事に育てようね

羽化までの世話

1.5リットル~2リットルなどのやや大きめなペットボトルを用意する。ペットボトルを切り、割り箸を挟む。切り出したペットボトルの中に水を入れるが、このとき1日くみ置きした水か、ペットショップなどで売っている市販のカルキ抜き(中和剤)を使って水道水に含まれている塩素を取り除く。イラストのように水草(アナカリスなど)、石、砂利などを入れると隠れ家となりヤゴが落ち着く。
肉食なので、エサはイトミミズやアカムシ、ミミズなどの生きた物を与える。身近にいる生き物なので、捕まえても構わないし、ペットショップや釣り具屋さんでも購入できる。
ヤゴは暑さに弱いので、水温が上がらないよう直射日光などに注意する。
羽化が近付くと、羽根になる部分が盛り上がってきて体色が濃くなってくる。またエサを与えてもあまり食べなくなる。
羽化は主に、夜に行われる。割り箸に登り始めたら注意して観察してみよう。

ヤゴのイラスト

ヤゴのイラスト

ヤゴを飼育してみよう

ヤゴを飼育してみよう

ビオトープの大切さ

昭和30年頃までは杉並にも当たり前にあった田園風景。水辺があると生物は多様性を増す。トンボのふるさとをみなさんも一緒に作ってみよう。

杉並ではその昔、川沿いの低い場所で稲作が行われていた。田んぼにはたくさんのトンボが飛んでいた。戦後の住宅難の解消のため、善福寺川では昭和30年代より地下鉄丸の内線工事で発生した土を利用し田んぼが埋め立てられ団地や家が建った。たくさんあった小川は生活廃水を流すどぶ川となり、大雨の氾濫を防ぐためいつしか蓋をされてしまい、やがてトンボも数を減らした。
現在は下水道が完備され、以前のような臭い匂いのするどぶ川はなくなった。そして、かつての豊かな自然があふれる田園風景を少しでも再現するため、緑地公園が整備された。

浜田山駅の南にある柏の宮(かしのみや)公園には水田が作られている。ここは冬でも水を抜かない冬季冠水不耕起栽培水田だ。水があると生き物を取り巻く環境は多様性を増し、いっそう豊かになる。公園の自然は柏の宮公園を管理運営する「自然の会」が杉並区と協働で管理している。「トンボ」と「たんぼ」に興味を持ったアナタはぜひ参加してみては?

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 特集>公園に行こう>区立柏の宮公園
柏の宮公園自然の会HP(外部リンク)
柏の宮公園(外部リンク)

区立柏の宮公園

区立柏の宮公園

人間が勝手なことをするとすぐ自然のバランスは崩れてしまう。地域のボランティアが水辺の環境を管理しています

人間が勝手なことをするとすぐ自然のバランスは崩れてしまう。地域のボランティアが水辺の環境を管理しています

DATA

  • 取材:藤山三波
  • 掲載日:2009年05月01日
  • 情報更新日:2021年06月01日