杉並で見かける トンボの種類

「杉並区自然環境調査報告書」で見るトンボたち

平成15年3月発行の「杉並区自然環境調査報告書(第4次)」に掲載された植物、クモ、昆虫、野鳥のうち、区内でその数が減少している等の注目する種について、その生態や区内での生息状況を写真を中心に冊子にまとめたもの。

▼関連情報
すぎなみの注目動植物(外部リンク)こちらからダウンロードできます(PDF形式・7.03 MB)

杉並区自然環境調査報告書(第5次)(外部リンク)
トンボのリストは84ページにあります。

シオカラトンボ

ヤゴの特徴はズングリ形。頭と胸の幅は同じくらいで複眼が小さい。終齢期の体長は30mm程度。

春から秋にかけて池の周りや川の縁などでよく見られるトンボ。ムギワラトンボとも呼ぶ。メスもオスもほぼ同じ大きさで、オスは成熟すると黒化して白粉で覆われます。メスの腹は黄色と茶褐色の斑のような模様になっている。幼虫(ヤゴ)で越冬する。

シオカラトンボ イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

シオカラトンボ イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

イトトンボ型トンボ

イトトンボ型のヤゴの特徴は細長く終齢期の体長は15~20mmほどで弱々しい。

クロイトトンボ
体長は約33mmで、やや大きいイトトンボ。オスは胸が青く、腹は全体が黒いが、尾の近く(第8、9節)だけが青色になっている。成熟すると白粉におおわれるのが特徴。メスは腹部背面が黒く、腹は緑色をしています。
・オオイトトンボ、キイトトンボ、セスジイトトンボ、アオイトトンボ、オオアオイトトンボなど

▼関連情報
アジアイトトンボ(外部リンク)

アジアイトトンボ イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

アジアイトトンボ イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

ヤンマ型トンボ

ヤンマ型のヤゴの特徴は大型で細身。終齢期の体長は40mmほど。プールで多く見られるヤゴはギンヤンマ。

ギンヤンマ
成虫期は4~11月で、特に5月下旬~9月下旬に見られる。成虫は池沼で発生するため、自分の縄張りをもち水辺を好む。体長は70~75mmあり大型。体色は胸が緑で、腹のつけ根に水色の帯をもつ。羽はやや茶色がかっている。幼虫は体長約40mmほどのヤゴで、水の中で生活をしている。オスとメスがつながったまま産卵(連結産卵)することもあります。

オニヤンマ
平地、丘陵地、山地の小川や湧水ね湿地ね滞水などきわめて広範囲な水域で見られる。羽化水域を離れた山の斜面など開けた空間に集まる。プールには産卵していません。
・ヤブヤンマ、クロスジギンヤンマ、マルタンヤンマなど

▼関連情報
ウチワヤンマ(外部リンク)

ギンヤンマ  イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

ギンヤンマ  イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

アカトンボ系トンボ その他のトンボ

ヤゴの特徴はズングリ形。終齢期の体長は25mmくらい。頭が横に広がっている。複眼は大きく張り出している。

・コノシメトンボ
プールで見つかるアカトンボ系の多くはこの種。羽の先端部に黒い部分があるアカトンボ。「すぎなみの注目動植物」43ページ参照
▼関連情報
「すぎなみの注目動植物」(外部リンク)

・アキアカネ
赤トンボとして有名なアキアカネは水深が深く、水底が泥の田んぼに多く棲み、都市部では数は減っているが毎年確認されている。
・ナツアカネ
平地や丘陵地、低山地の挺水植物が繁茂する池沼や湿地、湿原、水田などに生息する。成虫は羽化水域からあまり遠くない木立で見られる。
・リスアカネ、ミヤマアカネなど

その他のトンボ
オオヤマトンボ
体長は約80mmほどで、黒と黄色の斑模様の大きくがっしりとしたトンボ。オスは池の縁をグルグルとパトロール飛翔する姿が観察できる。止水性があり、池沼などに生息する。成虫は7~8月の夏期に最も多く見られ、成熟したメスは羽が褐色になる。メスの産卵はとても慌ただしい動きをします。プールでは産卵していない。
・ウスバキトンボ、コヤマトンボ、ネキトンボ、ハラビロトンボ、ハグロトンボなど

オオヤマトンボ イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

オオヤマトンボ イラスト提供: 杉並区役所環境マップ

DATA

  • 最寄駅: 荻窪(東京メトロ丸ノ内線)  荻窪(JR中央線/総武線) 
  • 取材:藤山三波
  • 掲載日:2009年05月30日