熱汁祭

冬空の中、開催された第6回熱汁祭(撮影:2024年2月17日)

冬空の中、開催された第6回熱汁祭(撮影:2024年2月17日)

心身共に温まる、真冬のグルメイベント

2017(平成29)年から高円寺北口駅前広場で開かれている「熱汁祭(あつじるさい)」。高円寺四大祭り(※1)の一つでもある「高円寺演芸まつり」の最終土曜と日曜に合わせ、あえて真冬の2月に開催する屋外グルメイベントである。スープや煮込みなど「汁物」という縛りの中で各店が趣向を凝らし、杉並区内で営業する有名店や初参加の店など例年十数店が出店している。
来場者は、まず受付で2杯分の引き換えチケット(700円)を購入、トレーに乗せたカップ2個とスプーンをもらう。会場で配られるチラシを参考に、希望の店でチケットを好きなメニューと引き換える。普段から実店舗で食べられるものもあれば、イベントだけの特別メニューもある。
2024(令和6)年の開催時には、来場者から「行きつけの店が参加しているので、応援がてら」「地元なので買い物ついでに来た」などの声が聞かれ、会場内の思い思いの場所でスープを楽しむ姿が見られた。

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 文化・雑学>杉並のイベント>高円寺演芸まつり 

引き換えチケットを入手。どんなスープと出合えるのか期待が高まる

引き換えチケットを入手。どんなスープと出合えるのか期待が高まる

(左)ポルチーニとベーコンのポタージュスープ(右)牛すじスンドゥブチゲ

(左)ポルチーニとベーコンのポタージュスープ(右)牛すじスンドゥブチゲ

実行委員会・山藤輝之さんのインタビュー

Q:イベント開催の発端は?
A:「カレーなる戦い in 杉並」(※2)が好評で、地元の飲食店が出店するフードイベントは来場者が地元のお店を知るきっかけにもなることから始めました。熱汁祭では、2月に行われる屋外のフードイベントが珍しいこともあり、初回からたくさんの取材をいただきました。

Q:おすすめの楽しみ方は?
A:スープ・煮込み料理ではありますが、お店により具だくさんだったり、豪華な食材を使用していたりと満足感のあるイベントになっています。
お昼以降もお客さまが途切れないのも熱汁祭の特徴です。チケット購入の待機列は長くなるので、たくさん食べたい人は追加スープのチケットや別売りのパンを先に買っておくのがおすすめです。事前に特設ページやチラシでメニューをチェックして、お友達同士などで違うスープを購入するといろいろな種類が食べ比べできて、より楽しめると思います!

▼関連情報
すぎなみ学倶楽部 ゆかりの人々>道を究める>山藤輝之さん 

和気あいあいと楽しそうな会場スタッフの皆さん

和気あいあいと楽しそうな会場スタッフの皆さん

初参加の店。「以前から熱汁祭に出たいと思っていました」

初参加の店。「以前から熱汁祭に出たいと思っていました」

Q:参加店はどのように募集していますか
A:リピートで出店するお店も多いのですが、毎年少しずつお店やメニューは入れ替わっています。
杉並百貨店(高円寺・阿佐谷・荻窪・西荻窪の街ごとにあるポータルサイト)に無料登録いただくと、優先的に募集情報が配信されます。

Q:今後について
A:高円寺をはじめ杉並のお店に愛着のある来場者の方が多いので、飽きられない工夫も取り入れつつ、地元のお店が出店するイベントならではの良さは残したいです。
グルメランキングも行っており、お客さまにも食べるだけでなくイベントに関わっていただく仕組みになっています。お店同士も切磋琢磨(せっさたくま)して楽しんでいるので、自然とクオリティーも上がっています。
高円寺以外からも、今日は高円寺で熱汁祭をやっているから遊びに行こう、おいしかったから今度はお店に行ってみようと思っていただけるように広く情報を伝えていきたいです。

▼関連情報
杉並百貨店(外部リンク)

シールをおいしかった店の欄に貼ってグルメランキングに参加しよう

シールをおいしかった店の欄に貼ってグルメランキングに参加しよう

食べた後のカップやトレーは、まとめて所定の場所に返却する

食べた後のカップやトレーは、まとめて所定の場所に返却する

【次回】2025年 熱汁祭

開催期間:2025年2月ごろの2日間
場所:高円寺北口駅前

※1 高円寺四大祭り:「高円寺びっくり大道芸」「東京高円寺阿波おどり」「高円寺フェス」「高円寺演芸まつり」
※2 カレーなる戦い in 杉並:高円寺フェス開催時に行われるイベントの一つ。参加店のカレーの食べ比べができる

2024(令和6)年開催時の告知チラシ

2024(令和6)年開催時の告知チラシ

DATA

  • 最寄駅: 高円寺(JR中央線/総武線) 
  • 公式ホームページ(外部リンク):https://www.hotwireshop.com/service/atsujiru/
  • 取材:ヤマザキサエ
  • 撮影:ヤマザキサエ
    取材日:2024年02月17日
  • 掲載日:2024年05月07日