箸とレンゲ

産地で味わった全ての感動を一杯のどんぶりに

【こだわり】全国を巡り直接舌で確かめた食材だけを使う

他:紀州梅塩らぁめん、土佐柚子塩らぁめん、四万十生姜醤油らぁめん、湘南トマトらぁめん/大盛りなし、サイズM・S/惣菜小皿(生ケールのお浸し、林檎と人参のクミン和えなど)/ご飯、ホエー豚の叉焼ご飯/缶ビール/ラーメン専門店/25席/2017年開業

阿佐ケ谷駅に直結する「ビーンズ阿佐ヶ谷」の東側に箸とレンゲがある。都内中心にコンセプトの異なる独創的なラーメン店を展開する「(株)麺庄」の7つ目のブランドだ。これまで、男性がメインターゲットだったが、この店は阿佐谷という場所柄を考え、女性や家族連れ、高齢者でも入りやすい店を目指した。まず、ラーメンのサイズをS(90g)・M(140g)の2種類から選べるようにし、女性が好む野菜中心の惣菜小皿を約10種類用意。素材は、注目のラーメンクリエーター庄野智治さん(麺庄・代表)が生産地を訪問し、目と舌で確かめたものを使用。麺は、国産小麦を店内の石臼で毎日挽いて作る自家製麺というこだわりぶりだ。
自慢のラーメンは「ぶどう山椒(さんしょう)の麻婆麺」。庄野さんが、紀州の山間地で「ぶどう山椒」と出会ったことから生まれた。ふわふわの豆腐で覆われたどんぶりの表面は、通常の麻婆麺と違い緑色のオイルが浮かんでいる。レンゲで豆腐とスープをすくってひとくち。イタリアトスカーナ産のオリーブオイルを思わせる素晴らしく爽やかな香りにまず驚き、つぎにピリリとした心地よい刺激に、ふたくち、みくちと食が進んで止まらなくなる。この香りと風味が庄野さんを感動させたぶどう山椒なのだ。スープは鶏と魚介のダシに生のケール(※1)を使って香りと甘味を加えたしっかりした味わいで、手打ちのフェットチーネ(※2)のような中太平打ち麺との相性は抜群だ。ぱりぱりしたゴボウの素揚げ、甘い茄子、青菜、豆腐の下に潜んでいるメンマと、さまざまな具材を楽しみつつ、ぶどう山椒の魅力を存分に味わえる一杯である。

※1 地中海原産、アブラナ科の植物。ビタミン、ミネラル、カルシウムなど豊富に含み葉野菜の女王と呼ばれる。栽培種は苦みも少なくサラダや炒め物で食べる。
※2 イタリアの平打ちパスタ。クリームやバター系などの濃厚なソースに合わせることが多い。

DATA

  • 住所:杉並区阿佐谷南2-42 BeansてくてA-4
  • 電話:03-5929-7989
  • 最寄駅: 阿佐ケ谷(JR中央線/総武線) 
  • 営業時間:11:00-23:00
  • 休業:ビーンズ阿佐ヶ谷の定休日に準ずる
  • 公式ホームページ:http://menya-shono.com/hashitorenge/
  • 取材:小泊あけみ
  • 撮影:小泊あけみ
  • 掲載日:2018年05月14日

ぶどう山椒の麻婆麺 M/900円/140g<br>ゴボウ素揚げの上にトッピングされているのが「ぶどう山椒」。紀州有田川沿いのカンジャ農園産。写真は「惣菜3種セット」(1,200円)

ぶどう山椒の麻婆麺 M/900円/140g
ゴボウ素揚げの上にトッピングされているのが「ぶどう山椒」。紀州有田川沿いのカンジャ農園産。写真は「惣菜3種セット」(1,200円)

写真左:製粉用の石臼<br>写真右:店舗で使われる食器類や「ぶどう山椒」の加工品を販売

写真左:製粉用の石臼
写真右:店舗で使われる食器類や「ぶどう山椒」の加工品を販売

テーブル席が多い、カフェ風の店内。年配の方や女性1人客、家族連れにも人気

テーブル席が多い、カフェ風の店内。年配の方や女性1人客、家族連れにも人気

「阿佐ヶ谷ビーンズ」のオープンに合わせ、2017(平成29)年に開店

「阿佐ヶ谷ビーンズ」のオープンに合わせ、2017(平成29)年に開店