編みメーション

やたみほさん

児童文学作家を目指していた大学在学中にコマ撮りアニメに出会い、試行錯誤しながら我流でアニメーションを作り始めました。卒業後、出版社に勤務する傍ら、自主制作のクレイアニメなどを手がけていましたが、1998年にアニメーション作家・山村浩二さんのお手伝いをさせて頂いたの機に本格的にアニメーションの世界に入りました。1999年からはオリジナルの手法を、と考え編み物でアニメーションを作り始め、現在に至っています。アニメーションの絵を1枚ずつ毛糸で編み、置き換えながら作っているのですが、おそらくこの手法でアニメーションを作ったのは自分が最初だと思います。「編みメーション(C)」は2007年11月商標登録もしました。編み物以外でも、刺繍・アップリケなどでTV-CMやタイトル、教材、絵本、イラストなどを作るお仕事をしています。
結婚してからの4年間は杉並区を離れていましたが、2008年10月から再び杉並区に戻ってきました。現在の家を選んだのは、周りに制作仲間、ディレクターさんや作曲家さんが住んでいるからです。皆さん母親としても先輩であり、作品作り以外でも子育てのアドバイスをくださってとても頼りになる存在です。
現在は白百合女子大学児童文化学科で専任講師(アニメーション制作・創作研究)をしながら、NHKプチプチ・アニメ「けいとのようせいニットとウール」というシリーズを手掛けています。また、2019年編みメーション20周年記念に制作した「アメチャウ国の王さま」シリーズなど、定期的に展示上映をしています。
◇忙しい仕事の合間に近くの小学校でもいろいろな手法でアニメ教室を開催している、やたさん。影響を受けてアニメーションの道に進む子どもたちがいるかもしれないと思いました。

DATA

  • 取材:高円寺かよこ
  • 掲載日:2009年01月20日
  • 情報更新日:2022年01月17日