すぎなみ学倶楽部 特設コンテンツ
ぼくたち、私たちが聞いた すぎなみ人 とっておき物語
えらんでね
仕事 私が「この道」を選んだ理由
転機:私の生き方を変えた、あの時
世界:世界へ視野を広げると見えてくるもの
人生:今の私につながる、ちょっと苦い思い出
社会:人とつながる、地域に生きることの意味
歴史:遠い昔の杉並のお話
特別編・杉並第五小学校 インタビュー名人になろう
全インタビュー一覧
『個人の資産相談 1,2,3・・・ 承ります』
5.スイス(ヨーロッパ)と日本の比較
 河田さんが感じている日本とスイス、欧米の特色を伺ったところ、スイス人と日本人は、メンタリティに関しては似ている、また勤勉なところも同じ。 家族経営も多く、それを卑下しているようなところもあり、似ているかもしれない。
 では、違う点は何か。日本人は創造性に富んでいること。スイス人は、一度決めたことはずっと変更せずに維持するところがある。 ひとつには、永世中立国なので、戦争による負債もなく、大きな国の資産があり、新しいことを始めるより、それを守ることが優先されるためだろう。
 また、イタリア語圏、ドイツ語圏、フランス語圏と、1つの国とはいえ、スイスは連邦制で、共通のものがないのが特徴であると。
 スイスには、観光と銀行くらいしかない。製造業も製薬、時計、チョコレートくらい。もぬけの殻のような国だから、何をするにも外から持ってくるしかない。 「日本は島国」とかいわれるが、そんなことは日本の歴史(海外との交易など)を見ても間違い。 そう思わせた方が有利という層がいるのだろう。農業の国というのも違う。フランスの方がよほど農業国といえる。
 同じヨーロッパでも、イタリアやスイス人は家族愛が強く、北欧は個人主義というか独立心旺盛。 ちなみに、アメリカでファミリードラマが盛んなのは、2組に1組が離婚するという社会的背景があり、願望のあらわれなのだろう。
【朝枝英也さんの感想】
1)若い人たちへのメッセージということで
 河田さんは、「寄らば大樹」という考え方ではなく、自分で考え、変化に対応できる「個」の大切さを話してくださったように思う。確かに、資本主義経済の中にあって、自分で資金を運用し、財を作り、常に社会に対応していくという考え方は魅力だ。しかし、それには、自らが学び、実践するという意思と知恵がいるだろう。難しいことだと思うが、河田さんには、その中で生きてきたと言う自信が感じられた。
2)確かに、お金を有効に使うということは、難しそうだ。単に投資ということだけでなく、社会的に生きるお金の使い道ということを考えていくことは、大切であるが、1950年代以降の日本ではなかなかなじみの無いことではないだろうか。個人の資産を有効に生かす分野の研究、調査も魅力的な仕事のように思われる。
 小さな政府を目指すといわれているが、本来行政のやるべきメニューを少なくしていくならば、今後、民間企業、ボランティアやNGO,NPOなどに行政機能の一端を肩代わりさせることもあるようだ。ボランティアなどの活動が本当に意義のあるものなら、そういう活動の支えにもなる資金というものをもっと真剣に考える必要があると思う。
3)日本人が、創造性があるという評価はびっくり。 だが、確かに、「真似る」ことから、新たな形を作り出したり、色々なものを「日本的」という味付けにしていくことは、得意かもしれない。日本的な味付けを日本人の創造性発露として評価するなら、欧米流でも、イスラム流でも、アジア流でもない、日本流という国際ブランドが出現するかもしれない。 様々な国で、新たなプライベートバンクの形が求められ手いるので、河田さんは、「日本流」を「国際化、普遍化」する仕事の魅力を感じているのではないだろうか。
1ページ目 | 2ページ目 | 3ページ目 | 4ページ目 | 5ページ目