1.清宮道心さんがそば屋さんになったのは
清宮道心さんは栃木宇都宮市生まれ。拓殖大学、政経学部政治学科。クラブでロックバンド活動をしていて、その時の夢は大学を出てミュージシャンになることでした。
作る仕事が好きだから、自分の好みで作れるからと四谷のそば屋でアルバイトをしました。
そば屋につながったきっかけは、そばの師匠である甲斐吉次さんの生き様と人間性にほれて、甲斐さんについて行こうと思ったからです。
仕事は厳しいけれど、飲みに行くときはとてもやさしく大変誠実な人で、おいしいそばを食べてほしいと、一日をそば打ちのために過ごすほどの人でした。
甲斐さんがそば屋だったからそば屋になったのであって、もし甲斐さんが違う職業だったらその職業をやっていたそうです。
甲斐さんの経営する四谷のそば屋で20歳から36歳までの16年間修行しました。52歳で師匠が脳梗塞で亡くなり、それからは師匠の代わりに奥さんと一緒に店を守ってきました。
師匠が亡くなったときに「そば屋の芸術家になれ」という遺言を残してくれました。清宮さんはこの意思を受け継ぐつもりです。
36歳のときにこの阿佐谷にたどり着きました。
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