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| 『狂言にこめられた深い人間洞察と平和への願い』
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伝統芸能の狂言の世界では、勝手に自分のオリジナルなものを入れたりすることは許されません。手に持った扇の動かし方などが完璧にできるまで稽古をして基本が身につくまでします。
自分なりの工夫をするのは、小さな子どもの頃から始めても、40歳〜50歳くらいになってからなのだそうです。
能や狂言などで使う「能管」(のうかん)という横笛は、音を出すのが難しいように作られています。
わざわざそのように作ってあるのは、苦労して、努力してようやく音が出せるようになった時に初めて、良い音が出せるようになるからです。
伝統芸能では、笛に至るまで工夫をしてあるなんて知らなかったので驚きました。
狂言の良いところは、人間のおろかしさをほのぼのと表現していて、決して事件にしないところだそうです。
事件が起きて、これを見ている人はおもしろがりますが、それでは他人事(ひとごと)になってしまいます。
人の心をおもいやったり、自分の心の弱さや欠点を知れば、世の中はもっと楽しく平和でくらしやすくなると山本東次郎さんは思っているそうです。
私もそのとおりだと思いました。 |
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【松本早紀子さんの感想】
私はこのインタビューを通じて、狂言についてはもちろん詳しくなりました。
それから自分のふだんの行動を振り返ることや、人の気持ちを考えることの大切さを知りました。
たくさんのことを学びとても楽しいインタビューでした。山本東次郎さんどうもありがとうございました。 |
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【参考】
山本東次郎(やまもと・とうじろう)
1937(昭和12)年5月5日、三世山本東次郎の長男として東京に生まれる。流儀の正統派である山本会を主宰、山本東次郎家当主。
1992(平成4)年、芸術選奨文部大臣賞、1994(平成6)年、観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞。1998(平成10)年、紫綬褒章受賞。2001(平成13)年、エクソンモービル音楽賞受賞。重要無形文化財総合指定・日本能楽会会員。
山本東次郎家は杉並区和田に靖国神社に告ぐ都内で二番目に古い能舞台「杉並能楽堂」を擁し、江戸時代初期の狂言方で初めて狂言書を書き大蔵流中興の祖といわれている大蔵虎明の伝統を今に伝えています。
(「狂言装束と杉並能楽堂」より抜粋・杉並区郷土博物館編集発行) |
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