すぎなみ学倶楽部 特設コンテンツ
ぼくたち、私たちが聞いた すぎなみ人 とっておき物語
えらんでね
仕事 私が「この道」を選んだ理由
転機:私の生き方を変えた、あの時
世界:世界へ視野を広げると見えてくるもの
人生:今の私につながる、ちょっと苦い思い出
社会:人とつながる、地域に生きることの意味
歴史:遠い昔の杉並のお話
特別編・杉並第五小学校 インタビュー名人になろう
全インタビュー一覧
『狂言にこめられた深い人間洞察と平和への願い』
語り手:山本東次郎さん
和田在住・大蔵流狂言方、重要無形文化財総合指定・日本能楽会会員

インタビュアー:松本早紀子さん
成蹊中学校1年・女子(高円寺北在住)

お話を聞いた日:2005年8月10日
1.狂言のこと
 私は、狂言大蔵流の山本東次郎さんにお話を伺いました。
 能・狂言は平安時代から鎌倉時代にかけて演じられた様々な芸能、猿楽が発展し、室町期になってより高度な理想を追い求める人たちの努力と工夫や都会的なセンスが加わって生まれました。 時代が下がって「猿楽」も代わりに「申楽」という字をあてるようになりましたが、「神楽」が神様に対する芸能であるのに対し「申楽」は人間に対する芸能ということになります。
 「狂言」は、セリフによる対話劇で人間のこっけいさ、おろかしいさを描いています。一方「能」は、歌舞劇で人生の悲しさ、苦しみ、美しさなどを描いています。 この二つの演劇は対照的に見えますがもとは一つであったものが二つに分かれてできたもので、二つそろって初めて人の本質を全て表現することができるのです。 だから、狂言と能は「水と油」のように異質なものではなく、「お湯と氷」のように、本質はおなじであるが状態の異なるものの関係なのだそうです。
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