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メイドinスギナミ トップへ VOL.6 救心製薬株式会社 PDFデータ
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写真:加藤アラタ  

Place 杉並

創業93年目を迎えて

救心製薬株式会社が杉並区に製造所を移転したのは、1938(昭和十三)年。本社を現在の杉並区和田に構えたのは、1965(昭和四〇)年である。最寄駅は、東京メトロ丸ノ内線の「中野富士見町」駅であり、中野通りに向かって少し歩けば、ほどなく中野区との境目に出る。周辺は、杉並区内では珍しい準工業用途地域となっており、環状7号線方向には、立正佼成会の施設群が立ち並ぶ。自社工場及び総合研究所、販売部門である救心商事株式会社の本社もこの一帯に位置している。近隣の電柱や消火栓標識には、広告が掲げられており、さながら『救心』ロードといった景観だ。そこには、今年で93年目を迎える救心製薬株式会社の歴史が息づいている。


●ユーザーと『救心』をつなぐ取り組み

「いきいき健康セミナー」の様子
▲北海道新聞が主催し、救心製薬株式会社が協賛した「いきいき健康セミナー」の様子

「1975(昭和五〇)年から、成人病や生活習慣病の予防を目的としたイベントを行なっています。当時は、そういった健康にちなんだセミナーはまだまだ少なかったので、貴重な情報源だったと思います」

近年は、「成人病予防セミナー」から「いきいき健康セミナー」へと名称を変え、心身ともに健康を目指そうという内容になっている。来年度からは、自己の健康管理を促す「セルフメンテナンスセミナー」を開催する予定だ。通信販売や広告戦略など、他に先駆けて近代的な医薬品製造業を営んできた救心製薬株式会社だが、健康ブームといわれる昨今、健康にまつわる情報を提供するという面でも先見の明があったといえる。

また、年に2回、愛用者が健康を保つために必要な知識を提供し、『救心』などの製品についてもっと理解してもらうための情報誌『はあと』を発行。薬局などを含め、全国に50万部の配布を行なっている。
「『救心』の広告は、広く知ってもらうには効果的ですが、詳しい内容までは説明できない。伝えきれない『救心』の効能やそれ以外の製品情報もイベントや情報誌を通じて、知っていただければと思っています」

薬剤師が常時待機している「お客様相談室」には、『救心』という一つの薬に対して、月に300件もの問い合わせがあるという。貴重な動物性生薬を使用している『救心』は、通常の薬よりも高価であり、薬局の店頭では万引きされやすいような目立つ場所に置かれることは少ない。消費者もメーカーに直接問合せた方が、安心感があるのだろう。

1970(昭和四五)年頃、名古屋市立大学名誉教授・石坂音治らが行なった臨床データで、高所登山時の息切れなどに『救心』が効くことも証明された。近年、薬局や未使用者から登山に関する問合せが増えたことから、登山家の岩崎元郎を交えた「健康登山講座」なども各地方で開催している。

こうした一つ一つの地道な積み重ねが、新たな愛用者を開拓する礎となっているのだ。

●日常的に健康をサポートする家庭薬として

「お客様相談室」
▲薬剤師が常時待機している「お客様相談室」。電話だけではなく、ハガキや手紙での質問もよせられるという。

『救心』の認知度は高い。おそらく9割の人が知っているはずだ。それでも、広告を出し続けるのは、忘却を防ぎ、新規の愛用者を増やすためだという。
「『救心』というと、年寄りや病人、心臓が弱っている人の薬というイメージがまだまだ根強い。それを打破して、40代ぐらいの更年期を迎える方々にも、『救心』の効能を理解してもらい、広げていきたいと思っています。ひと昔前なら、身近におじいちゃんおばあちゃんがいて、ちょっと疲れたなと感じたら、気軽に『救心』を飲んでいるのを、日常的に目にしていた。だから、自分もそういう年齢になったら、そろそろ飲もうかなと思えたんです。でも、核家族化が進んで、そういった光景を見ることが少なくなった。今後の『救心』に関していえば、そういった状況が、一家に一瓶あるような家庭薬としての地位を脅かすんじゃないかと、心配ですね」

「はあと」(2005年vol.8)
▲心と心をつなぐ ふれあい情報誌「はあと」(2005年vol.8)

もちろん、『救心』だけではなく、ストレスに効果を発揮する『ノイ・ホスロール』や不眠症を改善する『ホスロール』など、生薬の製剤技術を活かし、時代のニーズに合わせた製品を開発し、毎年新商品も出し続けている。

『救心』は、1回2粒1日3回が正しい服用法ではあるが、愛用者である長寿の方にお話を伺うと、別に調子が悪いというわけではないが、健康維持のために毎日1粒づつ飲んでいるという場合が多いようだ。
「効き目があるからこそ、『救心』は生き残っている薬。もっと幅広い年代の人に、その良さを伝えていきたいと思います」

天然の生薬だけを使用し、伝統と科学的なデータに裏付けられた確かな効果を持つ『救心』。

少し健康が気になる身近な人や自分に贈ってみては、いかがだろうか。

(取材協力 救心製薬株式会社 広告部 近藤 寛、水谷 睦)