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メイドinスギナミ トップへ VOL.4 株式会社サンライズ PDFデータ
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写真:日高仁  

Place 杉並

サンライズが生まれ育ったまち、上井草

株式会社サンライズという社名になったのは、1987(昭和六ニ)年。創業後、何度かの引越しを繰り返し、現在の本社ビルに移転したのは1996(平成八)年である。しかし、上井草の地を一度も離れたことはない。今回の記事を作成するにあたり参考にした、サンライズ30周年記念企画のひとつである『アトムの遺伝子ガンダムの夢』の脚注には、サンライズ関係者がよく利用している近隣の店や周辺の様子が優しいまなざしで紹介されている。サンライズという企業が成長し、『機動戦士ガンダム』が生まれ落ちた場所。そこには今、サンライズを象徴するペナントがはためいている――。


●かみいぐさアニメタウンを目指して―。

上井草商店街の街路にはためくペナント。数年ごとに新しいデザインに変更している。/写真:日高仁
▲上井草商店街の街路にはためくペナント。数年ごとに新しいデザインに変更している。

「サンライズをはじめとするアニメプロダクションは、上井草の財産なんです。関係者の皆さんがより仕事をしやすい環境にしていくことで、長くこのまちでアニメを作り続けて欲しい」
上井草商店街振興組合の理事長・鈴木定雄はそう語る。

上井草商店街振興組合では、杉並区が「アニメの杜すぎなみ」構想を打ち出す以前から、アニメプロダクションがこのまちに集積していることを知り、アニメをまちづくりの中心にしたいと考えていた。淡々と語るその口調からは読み取れないものの、上井草商店街振興組合の役員も各自仕事をかかえ、アニメプロダクション各社も日々の仕事に追われている。お互いが歩み寄り、協力し合える関係づくりに至るまでには、相当な時間と労力がかかっているはずである。
「まずは、地域の人たちに上井草はアニメのまちだということを知ってもらうイベントが必要だと思いました」

2001(平成十三)年から徐々に動きはじめ、2003(平成十五)年から本格的に行なわれている「かみいぐさアニメまつり」も、今年で3年目を迎える。例年は、12月半ば頃を予定しているが、今年は杉並区アニメーションミュージアムの1周記念イベントと同時に3月11、12日の2日間で開催。イベントの各拠点をつなぐシャトルバスも運行される予定となっている。

●訪れる人たちが満足して、また足を運んでくれるまちにしたい

『(仮称)上井草ガンダムタウン計画』の素案では、商店街全体を『機動戦士ガンダム』のキャラクターイメージで演出したいと考えている。/写真:日高仁
▲『(仮称)上井草ガンダムタウン計画』の素案では、商店街全体を『機動戦士ガンダム』のキャラクターイメージで演出したいと考えている。

「今、杉並区の千客万来・アクティブ商店街事業という制度を利用して、『(仮称)上井草ガンダムタウン計画』という企画の素案を進めているんです」

現在も「かみいぐさアニメタウン」を掲げている上井草商店街振興組合だが、わざわざ他方から訪れる人たちにも、満足してもらえるまちにしていきたいと試行錯誤している最中だ。もし、提案通りに実現すれば、ガンダムキャラクターのモニュメントを配置した「ガンダム・ロード」や各種資料館、公園など、年代を問わず楽しめる内容となるはずである。

杉並アニメーションミュージアムと上井草駅は、荻窪駅から出発するバス通りとしてつながっているため、その道のりが華やかなものになれば、訪れる人にとっても一石二鳥だ。

サンライズや他のアニメプロダクション側も、熱心な上井草商店街振興組合の働きかけに、できる限りの協力で応えている。
「何年かかるかわからないけど、少しづつでも前に進まないと。生まれ育った上井草は、いつまでも活気のあるまちであって欲しいからね」

激務をこなすアニメプロダクションのスタッフにとって居心地がよく、多くのアニメファンがワクワクしながら訪れる場所――上井草商店街振興組合は今、アニメの楽園を創るべく日々奮闘を続けている。

(取材協力 株式会社サンライズ 代表取締役社長 吉井孝幸、経営企画室 小峰法子、総務部山本之文、田中豊、鎌田秀雄、制作部 伊藤貴憲、上井草商店街振興組合 理事長 鈴木定雄、副理事長 山佳愛司、役員 小菅隆久)