
その噂が間もなく天沼村に伝わると−
村人1
「オイ、聞いたか? 大宮新田のお大尽のお屋敷で
足の裏に丸印のついた男の子が生まれたってよ!」
村人2
「オレたちが、こん坊の足につけたのと同じってことか!」
村人1
「本当にこん坊のやつが生まれ変わったんじゃな。
寺の坊さまの言う通りじゃ。」
村人3
「わしらがお願いしたように、お大尽の家に
生まれるとは、不思議なことよのう…」
こん坊をとむらった村の衆は、おどろくやら感心するやら−
それからというもの、天沼村の人々は皆、
「人間は死んでも必ず生まれ変わるもんだ」
とますます信ずるようになり、
命を大切に、そして、こん坊のようにニコニコ大らかに
日々暮らすようになったということじゃ。
さて、こん坊がとむらわれた蓮花寺は、その後、どうなっただろうか。