こんぼうがお大尽に生まれ変わる話

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不思議なことに、その赤ん坊の右足の裏には
墨で描いたような黒々とした丸印がついていた。

奥方
「まあ、見てください!
この子の足の裏に、丸い印がついていますよ。
丸はお金のことかしら…」

お大尽
「そうじゃな、この子はきっと、大きくなったら
お金もうけをしてくれて、財産をうんと増やすにちがいない。」

奥方
「本当に良い後継ぎが生まれて有り難いことですね。」

お大尽は、お祝いに来てくれた人たちに、赤ん坊の足の裏を見せては大喜び。
でも、その丸印は赤ん坊が一歳の誕生日を迎える頃には、だんだんと薄くなり、自然に消えてしまったそうな。

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