
そうして集まった村の衆と名主さん、村役人たち。
村人1
「こん坊もあっちこっち村を渡り歩いとったが、
最後はお堂の中で息を引きとりおったか…」
村人2
「なきがらをどこぞに埋めてやらんとなァ」
村人3
「荻窪村のもんにも知らせるベか…」
と騒いでいると
名主
「いや、こん坊のとむらいは天沼村であげてやろう。
この秋葉神社は荻窪村の領分じゃがこん坊を見つけたのが、天沼村の亀蔵だ。
これも何かの縁、仏様の深ーい縁(えにし)にちがいない。」
名主さんがそう言った。
その言葉に村の衆もうなずき、こん坊は天沼村にある蓮花寺の無縁墓地へと運ばれたそうな。