1970年代

60年代中頃~70年代、日本のマグロ漁船が一千隻超え

■60年代中頃~70年代、日本のマグロ漁船が一千隻を超える。アサヒテックス(株)(阿佐ヶ谷)、マグロの延縄の生産がピークを迎える。

アサヒテックス(株)、マグロの延縄の生産が60~80年代前半にかけてピークを迎える。同社は現在「大間マグロ」の一本釣り用のロープなども手掛けている。

■70年代に入り、生産過剰による米余りが起きる。(株)浪花あられ東京店(本天沼)「与花露」発売。

「与花露」は全国の販売ルートを持たない製造元からあられを仕入れ、ミックスした商品。同社は戦後、お米が配給制だった頃、もち米がなくてあられを作れない業者に、自社のもち米を与え、製造したあられを購入し、販売してきた浪花米菓協同組合が前身。

■73年、スギヨの『かにあし』がブームになる。(株)タカハシ(下井草)がかにあし切断用の機械を製造する。

73年~82年にかけて、(株)タカハシがかにあし切断用の機械を製造する。また、70年代はチェーン方式による外食産業の出店が活発になり、同社の食品切断・加工機械が食品加工工場に納品された。

73年、第一次石油危機

■73年、第一次石油危機(オイルショック)→78年、(株)パナ・ケミカル(上高井戸)、廃発砲スチロールのリサイクルに着手。

78年、(株)パナ・ケミカル、オイルショックの影響が尾を引き、プラスチック原料が品薄な中、廃発砲スチロールのリサイクルを全国に先駆けて着手。1号機を築地市場に設置稼動。

■74年、コンビニエンスストア誕生。高井戸運送(高井戸)、食品の輸配送業者として夜間配送を開始。

コンビニエンスストアの登場は、世の中の24時間化を大きく進める。高井戸運送は食品の輸配送業者として夜間配送を開始。モノを届ける時間が大きく変わる。
78年、(株)パナ・ケミカル、オイルショックの影響が尾を引き、プラスチック原料が品薄な中、廃発砲スチロールのリサイクルを全国に先駆けて着手。1号機を築地市場に設置稼動。

■75年~76年、ベータ方式とVHS方式が登場。各ハードメーカー、両陣営に分かれて1/2インチVTR市場に進出し、本格的なホームビデオ時代を迎える。

ビデオテープの普及により、(株)パナ・ケミカルの廃発泡スチロールのリサイクルで生産されるプラスチック素材がビデオテープに大いに活用される。

70年代、石油の代替エネルギーとして原子力発電所が次々に稼動

■70年代、石油の代替エネルギーとして原子力発電所が次々に稼動。マグナ通信工業(株)(和泉)、原子力発電所の設備・作業・構内監視のための各種工事を手がける。

マグナ通信工業(株)、各原子力発電所の設備・作業・構内監視のためのカメラ設置工事、コンピューターによるカメラ操作などを行うITVシステムの構築を手がける。

■70年代中頃からカーエアコンが普及し出す。岩田ボルト製造(株)(和田)、カーエアコン用のアルミ部品で成長。

同社はボルト・ナット・小ネジを手がけ、自動車部品メーカーに納入することで、自動車産業の発展とともに成長。

■70年代後半~、ビルや住宅など建物の工期短縮が進む。(株)コマツパーティション(桃井)、壁・トイレ回り製品をユニット化して市場投入。

(株)コマツパーティション、ビル建設の工期短縮に対応して、これまで時間がかかっていた壁・トイレ回りをユニット化して市場投入。通常トイレ設備は5年ほどで腐食してくるが、ユニット化することで取替え工事も容易に行うことができるようになる。同社は保育園など幼児向けのトイレのパーティションなども開発。

DATA

  • 掲載日:2008年03月31日